セルシオ的な価値観と袂を分けた新型LSは大いなる可能性を秘めている
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
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全長5235mm、ホイールベース3125mmという巨体にもかかわらず、ハンドリングは軽快だ。フワフワ感は抑え込まれているし、ステアリング操作に対するノーズの動きにもダイレクト感がある。とくに2WDには4WS機構が組み込まれているため、小さなコーナーが連続するセクションでも面白いようにノーズが向きを変える。4WDは2WDと比べると操舵量が多くなるが、このあたりは良い悪いではなく好みの問題。4WDのゆったりした動きを好む人もいると思う。いずれにしても、先代までのLSと比べれば、コーナーでの身のこなしは格段に向上している。どんな速度域でも、高い安心感を保ったまま狙ったラインをデッドに攻めていける性能、と言えばイメージしやすいかもしれない。これならドイツのライバルから乗り換えてもガッカリすることはないだろう。
さらなるスポーティーな身のこなしを求める人にはFスポーツという選択肢も用意される。新型LSのコンセプトをより明確に表現しているのはFスポーツであり、僕がもし買うならFスポーツを選ぶだろう。とはいえ、フォーマル感やラグジュアリー感を重視してエグゼクティブを選んでも、以前のLSとは別モノのエモーションを味わえるのは前述の通りだ。
気になったのは荒れた路面での乗り心地。エモーショナル→スポーティーという狙いもわかるが、エグゼクティブ仕様には、運動性能をやや落としてでもいいからもっとしなやかな味付けを与えたほうがいいと思う。ただし入念に観察してみると、実は乗り心地はそれほど悪くないことに気付く。問題は、路面からの入力がちょうど太鼓を叩いたときのようなドンドンという音を発生させてしまうことにある。突き上げと音が重なるため、実際の乗り心地よりも「乗り心地感」が悪くなってしまっているのだ。ボディ周りの剛性を高め、入力に伴う室内の容積変化を減らせば音は収まるはず。このあたりは今後の課題として改善を期待したい部分だ。
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