セルシオ的な価値観と袂を分けた新型LSは大いなる可能性を秘めている
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
新型LSのルックスは驚くほどスポーティーだ。ボディとの一体感を増した迫力のスピンドルグリル、フェンダー部の肉感的な膨らみ、美しい弧を描いたルーフライン、強く傾斜したフロント&リアピラー、コンパクトなキャビン、大きなタイヤ・・・どこから眺めても一般的なハイエンドサルーンとは一線を画すスピード感を伝えてくる。LSの仮想敵はメルセデス・ベンツSクラス、BMW 7シリーズ、アウディA8といったドイツのハイエンドサルーンだが、スポーティー感、パーソナル感の強さはLSがダントツ。運転はお抱え運転手に任せ、自分は後席で寛ぐような使い方はもはや想定外だと思えるようなデザインだ。そういう使われ方もされるだろうに、本当に大丈夫なの? と心配になるが、後席の快適性については後ほど報告しよう。
ハイエンドサルーンを大胆なまでにスポーティーに仕上げる。本来なら、Sクラスに対して7シリーズやA8がとるべき戦略である。しかしBMWもアウディもそこまでの冒険には出ていない。そういう意味で、新型LSは、これまで誰もがチャレンジしてこなかった領域に足を踏み入れてきたと言える。
その背景にあるのが「エモーショナル」という価値の追求だ。レクサス開発の最前線にいる人たちから事あるごとに出てくるのが「レクサスを世界でもっともエモーショナルなプレミアムブランドにしたい」という言葉。新型LSは最新のGA-Lプラットフォームを使っているが、ひとあし先に同じプラットフォームを使った魅惑的なクーペであるLCをデビューさせたのも、レクサス=エモーショナルなブランドというイメージを与えるための戦略だ。
エモーショナルという価値に対するレクサスの想いはかくも強烈であり、それはLSを大胆にして魅惑的なモデルへと変身させた。そろそろ実車が街を走りはじめた頃だが、ボディに街並みを映し込みながら走るLSの姿はとても魅力的だ。先日、夕闇迫る丸の内界隈でLSを目撃したが、先代までのLSには感じられなかったオーラに圧倒されてしまった。言うまでもなく、ハイエンドサルーンにとってオーラはもっとも大切な魅力のひとつだ。LSを心の底からカッコいいなと思ったのは初めてだし、オーラの強さにおいてもSクラス、7シリーズ、A8にぜんぜん負けていないなとも思った。これは、日本の高級車としてはそうとう画期的なことである。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
SHOEI「グラムスター アバイディング」登場! 普遍のアメリカンスポーツをイメージしたグラフィックモデル
全米最大の自動車取り扱いボルティモア港で貨物船が橋脚に衝突!! 前代未聞「橋の崩落事故」で日本の自動車メーカーへの影響は!?
大波乱の軽乗用車市場、3カ月連続の前年割れ!(SUV除く軽自動車販売TOP15・2024年2月)
日産が新型「小さな高級車」世界初公開! 全長4.3m級で「クラス超え上質内装」採用! “高級スニーカー”な「新型キックス」 特徴は?
ポルシェ新型「パナメーラターボEハイブリッド」受注開始 最高時速315km 680馬力のスーパーセダン 気になる価格とは
トヨタ新型「“3列”SUV」発表! 全長4.7mボディ×ディーゼル×ラダーフレーム採用! ちょっとエコな「フォーチュナー“48V”」南アで670万円から
アウディのコンパクトモデル「A3」が大幅アップデート、デザインやインテリア、デジタル機能を刷新
ヤマハ「MT-125 ABS」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
うおおお欲しい! 高級感がマシマシ! 新型キックスの日本仕様はどうなんのよ!?
ダークオレンジのボディが最高にカッコいい! シンプル装備で使いやすいトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
ついにマイナス金利が解除! このままだと銀行のマイカーローンが上がるかも……実は知らない銀行金利の秘密
アップル信者御用達! 実は盗難対策も出来ちゃいます……防犯アイテム「エアタグ」がスゴイ!
元祖高級ミニバン日産エルグランドが一部改良! アラウンドビューモニターなど標準装備に
ついに終了が正式予告された現行「GT-R」。次期型の運命は4つのパターンが考えられる!
ソフトトップから春の“そよ風”を フィアット 500Xに150台限定車
スバル ソルテラで550km長距離ドライブ 走りや充電…使って感じたあれやこれ
新型「キックス」に続き「ジューク」の日本導入に期待! 3年以内に電動モデルとして復活も!?
「ヴェゼル」がオフ顔の新グレード追加で「クロストレック」や「WR-V」の競合車になる!
次期「ハイエース」はこれでいいじゃん! 欧州トヨタの「プロエース」シリーズが色々イケてる
超高級ミニバン「レクサス LM」に待望の6人乗り! GW明け発売で予想価格は約1400万円
「アクア」が4月にマイチェン予定! ヤリスと差別化に向け上級移行。特別仕様車ラフィネも登場