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新型V40に試乗! 四角くないボルボの完成形

“四角くない”ボルボの完成形

2009年8月のXC60にはじまる新世代モデルが好調で、絶好調の販売を続けているボルボから登場したV40は、そのラインナップのエントリーに当たるモデルだ。つまり、セダンのS40、ワゴンのV50にまとめて取って代わることになる。

ボルボと言えば四角いクルマだなんて、もはや誰も言わないだろうが、それにしてもV40の5ドアハッチバックボディは本当にスタイリッシュだ。件のX60から始まった、それこそ“四角くない”ボルボの流れが、ここに来てひとつの完成形に至った。そんな気がする。特にリアまわりの造形なんて、斬新で、且つボルボ以外の何物でもない個性を湛えていて、存在感は抜群だ。

実はエクステリアデザイナーのサイモン・ラマー氏は、ボルボC30のスタイリングを手掛けた人物でもある。リアビューへのこだわり、相当に強そうだ。ともあれボルボらしいアイデンティティを意識させ、プレミアムカーらしいクオリティも感じさせるデザインは好感度大である。

尚、日本仕様はドアミラーステーとドアハンドルが専用となり、全幅が1785mmに抑えられている。キーレスエントリー装着車についてはグローバル仕様のままなので1800mmになるが、それでも今の基準では決して大き過ぎるわけではない。そこを敢えて使い勝手を考えて専用設計としてきたことには嬉しい気持ちにさせられた。

近年のボルボに共通する雰囲気でまとめられたインテリアだが、「Elegance」、「Eco」、「Performance」の3テーマの表示を切り換えることができるデジタル液晶メーターや、フレームレスのルームミラー、イルミネーションを埋め込んだシフトノブなど、遊び心あるディテールが軽快感を醸し出している。お馴染みのフローティングセンタースタックはもちろん、内装やシートも、いかにも北欧テイストなぬくもり感ある色や表皮の組み合わせを選ぶことができるから、ボディカラーにもよるが、せっかくだから明るい色を選んで楽しんでほしいところだ。

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