ルーテシアがマイナーチェンジ。従来型オーナーが着実な進化を報告
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
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これらの改良点は数値的な性能うんぬんより、あくまでドライバビリティの改善が主眼のようだ。その証拠に、EU複合サイクルの燃費値は改良前後で変わっていないという。しかし、中低速域の動力性能が強化されたのと同時に、今回を機にアイドリングストップ機能が追加された(0.9リッター仕様にはすでに装着されている)こともあって、「日本のJC08モード燃費は2割ほど向上したんですよ」とルノージャポン担当氏。
新しいルーテシアのカタログに記載されるJC08モード燃費値は17.4km/Lだが、そもそもルノーでJC08モード燃費が公表されるのは今回が初。というのは、日本では少量輸入車の特別措置として簡便な認証手続きが認められており、現在のルノージャポンの規模ではJC08モード燃費の計測義務がないからだ。
ただ、最近のルノージャポンは販売台数を右肩上がりで増やしており(昨年は全体で5000台強)、この調子でいけば、遠くない将来に特別措置のワクをはずれて、日本でも正式な型式指定制度の対象になることが予想される(というか、彼らはそういうメジャーブランドになることを目標としている)。そこでルノージャポンは、今年から少なくとも量販モデルではJC08モード燃費を公表する方針に転換した。
もちろん、ルノージャポン社内では、以前から参考値としてJC08モード燃費を計測している。それによると、改良前の同モデルのJC08モード燃費は14km/L台前半だったそうで、ルノージャポン担当氏の「燃費は2割ほど向上」という発言の根拠はそこにある。
いずれにしても、新パワートレインは性能も燃費も(そして排ガス性能)も向上したというのだから、これは素直な改良と受け止めていい。
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