乗り比べでわかった雨での確かな安心感。ミシュランが電動化時代でも「エコタイヤ」を作らないワケ
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ 13
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本ミシュランタイヤ 13
一番最初に試乗したのは、レクサス「RX350h」と「PILOT SPORT 4 SUV(以下:パイロットスポーツ 4 SUV)」の組み合わせだ。このタイヤはハイパワーなSUVをターゲットとしているが、同時に全90サイズ中49サイズで転がり抵抗性能「A」(とウェットグリップ性能「a」)を獲得している。さらに言えば同じレクサスRXでも、最もハイパフォーマンスな「RX500h Fスポーツ」に標準装着されるタイヤだ。
こうした一見オーバークオリティにも思える組み合わせをテストした理由は、ミシュランのハイパフォーマンスタイヤにおける「間口の広さ」を体験するためだという。
確かにスプリンクラーで水を散布するウェットのワインディング路でも、パイロットスポーツ4 SUVはしなやかな路面追従性を見せた。ブレーキングで荷重を高めればガッシリと踏ん張るようになり、そこからハンドルを切り込むとさらに高いグリップ性能を発揮した。
当日はかなり雨量が多かったこともあり、高速周回路のバンクでは足周りに対してタイヤの剛性が少しだけ勝ち過ぎて、ハンドリングがナーバスになる感じもあった。ただしブレーキングでタイヤに適切な面圧を掛ければ、バンクだけでなくレーンチェンジにおいても、初期操舵応答性を安定させることができた。
メルセデス・ベンツ「A180」とe・プライマシーの組み合わせも、なかなかに興味深かった。低燃費タイヤにもかかわらずワインディング路で操舵追従性が良好なのは、タイヤの変形を減らして転がり抵抗を少なくするために高めたタイヤ剛性が走りにも効いているからだ。だからタイヤに大きな荷重がかかっても腰砕けしたり、滑り出すことなく、しっかりタイヤが踏ん張ってくれる。
また低燃費タイヤが苦手としがちなウェット性能が、割と高く保たれていることにも感心した。グリップ感そのものはあまり高くないのだが、滑り出す様子もない。
ちなみにe・プライマシーの“e”は、EV車や電動車専用という意味ではなく、“Ecology(エコロジー)”や“Economy(エコノミー)”をイメージしている。だから純ガソリン車であるA180に履いても、当然その性能をきちんと得ることができる。
驚かされたのは、これを標準タイヤとするレクサス「LBX」とのマッチングだ。LBXはドライ路面だとかなり角の立ったハンドリングだったと記憶しているが、ウェット路面ではその走りが実に大人っぽくまとまっていた。ワインディング路でも高速周回路でも高い接地性を発揮して、乗り心地も良い。さすがは純正装着タイヤのフィット感だった。
(次ページに続く)
◎あわせて読みたい:
>>雨でも絶大な安心感! 本当に低燃費!?快適で走りも愉しいミシュラン「プライマシーシリーズ」を徹底比較したら驚きの連続だった!【PR】
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
ランド・ノリス、悲願のF1初王座! 優勝フェルスタッペン2点差に迫るも5連覇ならず……角田裕毅は14位で一旦表舞台を去る|F1アブダビGP決勝レポート
ノリスがF1チャンピオンに輝く。フェルスタッペン優勝も逆転ならず【アブダビGP決勝レポート】
F1アブダビGP決勝速報|角田裕毅、当面のF1ラストレースを14位で終える。フェルスタッペン優勝も一歩及ばず、ノリスが初王座
ダイハツ×HALが描く軽自動車の未来像とは?Z世代発想が示した“10年後の地方を変える”提案
波乱万丈のSUPER GT戦記!! 2026年シーズン ホンダはは新型プレリュードで挑む!!
「めちゃくちゃ懐かしい!」 シチズンコレクションから名作映画『E.T.』感動の名シーンを閉じ込めた限定ウオッチ登場!
「エスプリ・セー ・ケイ・ギンザ」でクリスマス限定コースがスタート。小林圭のスペシャリテを銀座流にアップデート
一見ただの公園だが……貴重な中世城郭「茅ヶ崎城」の遺跡だった!? バイクで往く城跡巡り
カウンタック以前の「4人乗りランボルギーニ」がオークションで落札 生産台数は225台 元スペイン王室が所有していた56年前の「イスレロ」とは
デコトラに魅了されているが……「何がいいの?」と聞かれると難しい! 結局デコトライベントで目の当たりにするのが一番だった
次期ワゴンR、「Vision e-Sky」デザインを量産仕様に展開か!? BEVもあり!?
日産 フェアレディZ コンバーチブルはスタイル、走り、心地よさといったすべてを融合したオープンZの到達点【愛すべき日本の珍車と珍技術】
レクサス版「GR86」構想は本当にあるのか? 棚上げ状態から再始動の声が聞こえてきた背景
【いまさら聞けない】認定中古車のメリット・デメリット。購入者が主張する“意外な盲点”とは…どんな人に向いている?
290万円の「デリカミニ」登場で“価格天井”が崩壊。なぜ軽自動車の“高価格化”が止まらないのか
22万kmでも海外オークションで400万円超えた三菱「パジェロ エボ」。もし左ハンドルがあったらもっと高値になってたかも?
【知らなきゃ損】実は“革シート=動物が可哀想”じゃなかった。専門家が語るレザーの真実と、捨てられる牛皮“45%”の衝撃的現実
「クロスビー」が“実質フルモデルチェンジ”で昨対比269.8%と大復活。コンパクトSUVの王者「ライズ」を脅かす存在に!?
「N-ONE」一部改良。販売店には6MTの「RS」と「特別仕様車」に問い合わせ集中…「やっぱりMT車は運転が楽しい」の声も
【やっぱり大人気】長らく買えなかったガソリン仕様「RX350」が受注再開。購入者からは「コスパ最強」の呼び声も
【コメント欄で激論】「500万超えは厳しい」「アルファード買ったほうがいい」…「オデッセイ」一部改良に関する記事が話題
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!