【熟成のマツダ「CX-5」】新型もよさそうだけど現行もかなりいいぞ…! 完熟の2代目CX-5に改めて乗ってみた
掲載 carview! 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ) 74
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試乗車のグレードは「XD Retro Sports Edition(クロスディー・レトロ・スポーツ・エディション)」という、これまた途中で追加された特別仕様車の2WD(374万5500円)です。内装色にテラコッタ×ブラックを用い、これは昔の革シートのスポーツカーをイメージしたのだと思います。
けれど、スポーティな雰囲気というより、アンティーク家具のような趣ですね。余談ですが、マツダの特別仕様車は、おおよその期間を区切って生産するようなモデルのため、通常のカタログに載っており、一般的なグレードと変わりません。特別仕様車と呼ばなくていい気がします。
試乗車に搭載されるのはスカイアクティブ-D、2.2Lのディーゼル直噴ターボエンジンです。初代CX-5から「このディーゼルに乗りたい」として選ばれ続け、現在でもCX-5のおよそ半分くらいはディーゼルが売れているのだそうです。
さて、試乗してみましょう。
プッシュスイッチを押し、エンジンを掛けたとき、少なくともドアやウインドウを締めている限り、ディーゼルだと自信を持って言える人は少ないんじゃないでしょうか。それくらい静かで、振動も抑えられています。
発進はスムーズです。しかし、走り出してからの少しだけ加速するようなシーンではアクセルコントロールがちょっとシビアなときもあります。まあ、そういうグッと来る加速が好きな人もいるでしょう。
取り回しは扱いやすく良好です。最近の大きく育ってしまったSUVの中にあっては、初代とサイズを変えずにいてくれた恩恵を感じます。ひとつ気になったのは、Aピラーの太さでしょうか。かなりゴツいAピラーが斜め前方の視界をやや大きめに遮ることが時々ありました。
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