これから検討するなら最有力候補のSUVが次期「キックス」! 今わかっていることまとめ
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今やクルマの定番カテゴリーというか、主役になった感さえあるSUV。その中でも、BセグメントのコンパクトSUVは、手頃な価格と街中でも取り回しやすいボディサイズで、各社がしのぎを削る激戦区となっている。
ここにカテゴライズされるのはトヨタ ヤリスクロス/ライズ、日産キックス、ホンダ ヴェゼル、マツダ CX-3など強力な面々。販売面で優勢なのはトヨタ勢だが、パワートレーンで際立つ個性を持つのは日産キックスだ。
<写真:日産 キックス>
<写真:トヨタ ヤリスクロス>
キックスが誇るパワートレーン「e-POWER」は、エンジンで発電し走行はすべてモーターが担うシステムで、電気自動車(BEV)感覚の走りと、長距離走行も安心な十分な航続距離を兼ね備えているのが特徴。
そこに、クーペライクなスタイリングも相まって、2020年6月の国内登場以来、着実に販売実績を重ねている。
もっとも、タイで生産され日本へ輸入されている現行キックスは、グローバルデビューが2016年と意外にモデルライフは長く、7年が経過したいま、フルモデルチェンジの噂も出てきている。そこで今回は、乗り換え予備軍に向け、そろそろ姿を現しそうな次期キックスについて取り上げていきたい。
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まず、次期キックスの開発がかなり進捗していることは間違いない。なぜなら、厳重な擬装を施されたコンパクトSUVのプロトタイプが海外メディアなどにスクープされているからだ。
もちろん、日産のコンパクトSUVには「ジューク」なども存在するが、こちらはキックスよりも後の2019年に現行型(日本未導入)がデビューしており、タイミング的にはキックスが先に登場するはず。
<写真:日産 ジューク>
そのプロトタイプのフォルムは、現行キックスとはまったく異なるスクエアなスタイリングとなっている。次期型では大幅なデザインの路線変更を遂げるのか、はたまたプロトタイプは単なる擬装なのかは現時点では断言できない。
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次期型のパワートレーンについては、現行モデルに引き続き、少なくとも日本ではe-POWERのみになると思われる。
また、現行型は4WDが後から追加され、デビュー当初FWDのみだったことが販売上のウィークポイントになったため、次期型では当初からAWDが設定されるはずだ。
現行型同様、1.2リッター直列3気筒にモーターを組み合わせた最新のe-POWERを搭載するとみられ、現行型(システム出力204ps/19.2km/L、いずれも4WDの数値)を上回る出力と燃費を達成してくるだろう。
ちなみに現在ガソリン車のみが販売されている北米市場などでも、次期キックスではe-POWERの導入が検討されるようだ。
他にも最新のADAS(先進安全装備)の搭載や、コネクテッド機能の充実など、商品力を高めてくることは必至だ。
<写真:トヨタ ライズ>
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<写真:ホンダ ヴェゼル>
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ここで、ネガティブなニュースをお伝えすると、北米向け次期キックスを生産予定のメキシコで、金型の盗難事件が起きたとのこと。
金型は量産に必須なので、日産によれば、盗難品の回収に失敗した場合、生産開始は半年程度遅れ来年6月になる見込みだという。
加えて、これまでも米国の安全衝突テストに不合格となるなど、次期キックスには開発スケジュールの遅延が生じている。
日本で販売される車両はメキシコ生産ではなく従来どおりタイ生産の可能性が高いが、生産遅延の影響はグローバルに広がる可能性があり、デビュー時期の後ろ倒しは避けられないかもしれない。
通常でいけば2024年~2025年のデビューが有望視されていたが、場合によっては国内デビューは2026年にずれ込む可能性もあるかもしれない。
とはいうものの、e-POWERがもたらす唯一無二の走り、程よいサイズ、低燃費なSUVと三拍子揃っており、それでいて普及モデルは300万円台前半(現行モデル)と現実的な価格に収まっているキックスの存在感は、SUV購入予備軍には無視できない。
車検などの兼ね合いから乗り換えのタイミングが合いそうな人は、次期候補のひとつとしてチェックしておいて損はないだろう。
<写真:マツダ CX-3>
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<終わり>
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