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内燃エンジンの旨味を引き出した電動化技術が今後のトレンドになる

高効率というより、発進から滑らかで力強い加速が印象的

すでに多くの試乗記が掲載されているので、ご覧になった方も少なくないだろう。メルセデス・ベンツがSクラスの新グレード、S450に搭載したM256型と呼ばれる最新の直列6気筒パワートレインは、実に画期的な存在だ。復活の直列6気筒レイアウトにターボチャージャー、更にインテグレーテッド・スターター・モーター(ISG)、電動スーパーチャージャーの組み合わせは、もちろん第一義には高効率性を狙ったものだが、何より嬉しいのは新しいドライビングの歓びを存分に堪能させてくれることである。

メルセデス・ベンツが“EQブースト”と呼ぶISGによるモーターアシストと、排気圧力が高まらないと過給圧が上がらないターボチャージャーと違って、低回転域でも即座に過給効果を発揮できる電動スーパーチャージャーと、完全バランスを実現した直列6気筒エンジンのマッチングは上々。発進の瞬間から滑らかさが光り、そして非常に力強く加速していく。沢山のデバイスが加速を後押ししているけれど、段付き感のようなものはまったく無く、フィーリングはあくまで滑らかに終始する。

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