【一足先に試乗！】マイナーチェンジ版、日産「エクストレイル」登場。 ニスモ＆オーテック仕様の走りを公道風テストコースでチェック

日産 エクストレイル マイナーチェンジモデル ロック クリーク

アウトドア好きなら「ロック クリーク」、走り好きは「オーテック」

その一方で、ユーザーの価値観やニーズが多様化している今、素のエクストレイルでは、つまり「普通に快適で便利な、上質感のある中型SUV」では今ひとつ満足できないと考える人も多いはず。

そのため今回のマイナーチェンジは「多様なニーズ・好みに応じて、それぞれのグレードの特徴を明確化する」という目的でも行われた。

多様なニーズ・好みに対応するための手段として追加されたのは、まずは「ロック クリーク」（475万6400円〜）という新グレード。

こちらはアウトドア志向が強いユーザーに対応するため、専用の内外装パーツや防水シートなどを装備することで、エクストレイルの「タフギア」としての側面をより強調させたグレードである。

そして、いわゆる「走り」の部分でより満足感を得たいと考える層に向けて追加されたのが「オーテック スポーツ スペック」および「ニスモ」という、テイストが異なる2種類のグランドツアラーだ。

「オーテック スポーツ スペック」（590万1500円）は、おなじみのオーテック製内外装パーツを装着すると同時に、スウィングバルブ付きショックアブソーバーと専用スプリング、専用VCM（ビークル コントロール モジュール）、専用e-4ORCE制御、255/45R20のミシュラン プライマシー4、そしてヤマハのパフォーマンスダンパー（走行中の不快な微振動を吸収して、快適性を向上させるアイテム）なども採用することで、安心感の強いハンドリングと爽快で質感の高い乗り味を目指したといううたい文句のモデル。

そしてこれがまさにうたい文句どおりの一台であった。

エンジンおよび駆動用モーターの種類とスペックは標準車と同一であるにもかかわらず、専用チューンのコンピュータと徹底的な走り込みによって仕立てられた足回りにより、「活発だが上質でもある」という、1クラス上の欧州車にも通じる走りの味わいを、タウンスピードでもそれなりのハイスピードでも堪能できるのだ。

個人的にはオーテック スポーツ スペックの仕上がりこそがマイナーチェンジ型エクストレイルの「標準車」にふさわしいと感じるが、このあたりは好みの問題でもあるのだろう。

いずれにせよ「スポーティかつ上質なSUV」を好む人には、このモデルを前向きにチェックしてみることをおすすめしたい。

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