レクサスNX国内試乗。おすすめグレードはどれだ?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之
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それが2.5Lエンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドの300hだ。その名の通り、従来からのガソリンエンジンで例えるなら排気量3L級の走りを生み出すハイブリッドとして造られているが、走り出しから驚くほど上質で滑らか。路面のうねりが無くなった…とまでは言えないが、半減したかのように揺れが収まる。
これには、トヨタのハイブリッドシステムが得意とする、バネ上制振制御という機構が関係している。ドライバーが気がつかない範囲でモーターを瞬間的に動かし、クルマの前後方向の揺れを納める驚きの技術で、Fスポーツレベルの姿勢変化の少ない落ち着いた走りが手に入る。
ちなみに新規開発の直噴ターボの200tとハイブリッドの300hでは、300hが価格やネーミングから上級と判断できるが、加速力や機敏性の絶対性能を求めるなら200tがお薦めだ。このエンジン、最大トルクは350Nmという、従来のガソリンエンジン基準で言えば排気量3.5Lに相当する力を発揮。言うなれば300hよりもストレス無く走るし、気持ちよい。しかしそれは、実際試した限りターボが効果的に働く3000回転以上の領域の話。逆に言えば、力強さと静かさそして滑らかさが絶えずあるのが300hで、上質な走りを求めるなら300hがお薦めとも言える。
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