【あなたのタイヤは大丈夫？】スノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤなら冬用タイヤ規制の高速もOKとは言い切れない複雑な理由

スバル レヴォーグSTi（写真：篠原晃一）

最大の違いは凍結路面でのグリップレベルの差

さて、ここまでは「基準」の話でした。ここからは「安全を考えて」という話をしましょう。

オールシーズンタイヤは一般的な夏タイヤに比べると雪道でも滑りにくいものの、その雪上グリップ性能は千差万別。なかには雪道においてスタッドレスタイヤよりもグリップする銘柄もあれば、それほど雪道に強くないものもあります。だからオールシーズンタイヤというだけでは冬用タイヤ規制に合致しないのも当然と言えるでしょう。

一方で、冬用タイヤ規制をクリアするスノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤであっても、安心できるかといえばそうとは言いきれません。

その理由は路面凍結。スノーフレークマーク付きのオールシーズンタイヤは、夏タイヤに比べると凍結路面でもグリップを確保できるものの、スタッドレスタイヤの性能には届きません。凍結路面でのグリップレベルの差がオールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの最大の違いであり、甲信越以北など冷え込む地域の高速道路を走る際は、やはり凍結路面にも対応できるスタッドレスタイヤを履くのが望ましいといえるでしょう。

寒い地域における冬の高速道路では、冬タイヤ規制対応するだけではなく、路面凍結時の事故を起こさないために最大限の安心を手に入れることが重要なのではないでしょうか。

（終わり）

（写真：スバル、グッドイヤー、ダンロップ）

出典：国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001573581.pdf)の画像を加工して使用