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マクラーレンMP4-12C 名門F1チームの本気印

復活するジョンブル魂

マクラーレンはシャシー設計が得意な自動車メーカーだ。MP4-12Cのサスペンションには見事なアイディアが詰まっている。モンロー社が開発したアクティブサスペンションは「プロ・アクティブ・シャシー・コントロール」だ。

プロ・アクティブ・シャシー・コントロールは左右のダンパーの伸び側室と縮み側室を互い違いにオイルラインで結ぶことでロールを制御している。コーナーリング中は外輪のサスペンションが縮むので、ダンパーピストンより上部(縮み側室)の圧力が高まる。一方、内輪のサスペンションは伸びるのでピストンより下部(伸び側室)の圧力が高まる。高圧と高圧が出会うことでさらに圧力が高まり、この圧力をアキュムレーターで制御することでロール剛性を高めるため、スタビライザーは存在しないのだ。

一方、直線でブレーキングすると左右両方のフロントダンパーが縮むことになるから、縮み側は高圧、伸び側は低圧となるので差し引きゼロで、ロール剛性は高まらない。同じことがリヤのダンパーでも行われるので、車体全体のロール剛性を制御できることになる。この技術は90年代にF1レースで実践していたものだ。

MP4-12Cでコーナーを攻めると、ロールはほとんど感じないし、普通のスピードでは乗り心地はとても快適だ。まるでロールスロイスとF1が同居しているような感じである。センターコンソールに備わるボタンでパワーとシャシーを好みでチョイスできることも嬉しい。

ところで取材中に「英国流とは何ですか」とマクラーレンの人達にしつこく聞いた。英国人は「能ある鷹は爪を隠します」というような意味を答えてくれた。「ちょっと控え目だけど、やる時はやるよ」という感じだろうか。イタリアのフェラーリが沸騰するようなアドレナリンだとしたら、英国のマクラーレンはじっと染み出すようなアドレナリンなのかもしれない。私なら英国流のアドレナリンの染み出し方に「イイね!」のタグをつけたいと思った。

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