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918スパイダー 再び世界は衝撃を受ける!

918スパイダー 再び世界は衝撃を受ける!

■カレラGTの延長線上 [1/4]

プラグイン・ハイブリッド・システムを搭載したポルシェの次世代スーパースポーツカーである918スパイダーは、2013年9月に生産開始となり、同年11月にデリバリーがスタートする予定である。生産開始を1年半後に控え、その開発は順調に進んでいる。

ポルシェがモータースポーツの世界で培った技術とノウハウ、そして同社の最先端ハイブリッド技術が惜しげ無く盛り込まれた918スパイダーは、全長4643mm、全幅1940mm、全高1167mmで、2006年まで販売されていたカレラGTとほぼ同サイズである。2730mmのホイールベースに至ってはまったく同じだ。このことはつまり、918スパイダーが目指しているパフォーマンスが、カレラGTの延長線上にあることを示している。

ボディはモノコックを含めたすべてにCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)を使用した結果、高性能ハイブリッド車として非常に軽い1700kg以下の車両重量を実現した。またシートのすぐ後方にリチウムイオン・バッテリーを搭載するなど、重量のあるコンポーネントを車両中心付近の低い位置に集め、ヨーモーメント低減および低重心化するとともに前後43:57という理想的な重量配分を実現している。

レーシングカー譲りのマルチリンク式サスペンションを備えたシャシーには、アダプティブ・ショックアブソーバー・システムのPASMと、後輪操舵システムであるアダプティブ・リアアクスル・ステアリングを搭載している。アダプティブ・リアアクスル・ステアリングは、左右の後輪に備わる電動機械式調整システムにより、低速域では前輪の逆方向に、高速域では同一方向に、左右数度の角度で操舵するシステムで、これにより低速域では小回りが利き、高速域では俊敏でありながら安定した走りを実現している。またブレーキはPCCB(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)が標準装備となる。


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