ニューVW ポロに試乗 衝撃の圧倒的完成度!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
VWポロの素性は、兄貴分であるゴルフVIを思い浮かべると分かりやすい。ゴルフVIはご存知のように、先代ゴルフVをベースとしたアップデート版である。もっともアップデート版ながら、並の完全新開発車よりも優れた仕上がりを見せているのがVWの凄さであり怖さである。そしてポロもほぼ同じ成り立ちを持っているのである。
新型ポロは完全新設計ではない。先代ポロから基本的なアーキテクチャを受け継ぐ。しかしゴルフVIがそうであるように、ポロもまたあらゆる部分に相当に手が入っている。
事実ボディサイズはホイールベースこそ先代と変わらないものの、先代比で+57mm長くなった全長3970mm、+32mm幅広になった全幅1682mmとなり、一方で全高は-13mm低くなった1453mmとなる。全長/全幅を拡大しつつ全高を下げる手法もゴルフと同様で、これによって以前より座りの良いアピアランスを手にしている点も共通する。
また注目はボディを拡大し、先代よりも高い剛性や衝突安全性(ユーロNCAP5つ星)を手に入れながらも軽量化が図られている点で、先代比で7.5%も軽量となっていること。基本アーキテクチャを受け継ぎつつも、新たな時代に相応しい堅牢なボディを実現し、しかも軽くなっている…それはつまり、フルモデルチェンジ級の進歩といえるものである。
もちろんサスペンションもフロントにマクファーソンストラット、リアにセミ独立式という形式こそ先代と同じながら熟成を経た上で多くの部分で新設計がなされる。併せてトレッドは先代比でフロント+29mm、リアで+30mmとされた前1463mm、後1456mmとして運動性能も向上させた。また先代比でキャスターアングルを大きくとるために、前輪の位置が5mm前方へ移動したこともポイントで、これにより直進安定性をさらに優れたものにしている…と数々の御託を並べたが、実際に触れた方が当然、説得力に満ちている。
キーを受け取りコックピットに着くと、外観同様内装の質の高さが車格を超えた雰囲気を醸し出しているのは言うまでもない。ダッシュボードのソフトバッド化(上位モデル)やスイッチ周りのクロームまでがゴルフVIとほぼ同様のクオリティ感を伝えてくる。
今回試乗したのは、まず今年日本に導入される1.4リッターのMPI(マルチポイントインジェクション)83ps仕様、7速DSG/5速MT(日本導入は7速DSG)の2種類と、目玉といえる1.2リッターTSIの105ps仕様、7速DSG/6速MT(日本導入は7速DSG)の2種類。そして1.6リッターのディーゼル6速MTの計5種類。
日本導入時には7速DSGとの組み合わせながら、おそらく200万円を切るだろうと予測できる1.4リッターのMPI+7速DSGは、「これで十分」といえるだけの動力性能とフィーリングを備えた魅力ある仕上がりだった。
燃費性能16.94km/L、CO2排出量139g/kmという優れた性能ながら、動力性能面ではしっかり走れるだけの中低速トルクがある。そして何より、7速DSGが組み合わされたことで実に爽快なフィーリングが得られるのが美点である。TSIでなくともこの実力の高さ。まずは素直にホレボレ、である。
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