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新型ポロは大きくなってもゴルフとは違うアイデンティティを持ちすくすくと成長していた

大きくなった分広さを得て使い出がある

良いクルマを作っているメーカーといえば、どこを思い浮かべるだろう。

自動車業界に入る前の、クルマに詳しくなかった頃の私は、輸入車だとメルセデス・ベンツやBMWなどの高級車ブランドにそういうイメージがあった。それ以外の、たとえば自分の手の届きそうな範囲で知っているメーカーではあまりなかったと思う。そのなかで、フォルクスワーゲンはなぜか自然に知っていたブランドのひとつで、輸入車なのに、とっつきにくさがなく、身近に感じる。きっと良いクルマなんだろうなという漠然としたイメージを持っていた。

「フォルクスワーゲン ポロ」を運転してみると、自分が描いていたイメージとそう変わらないことに気づく。なんとなく安心する感じ、良いものを所有している感じ。デザインもシンプルでクリーン。インテリアにはボディカラーと同じ色のパネルがあって、ほかのフォルクスワーゲンよりもちょっと遊び心を感じるところがいい。

去年の3月に発売された新しいポロは、フォルクスワーゲンの新プラットフォーム「MQB」を初めて採用して、少しボディサイズが大きくなった。とはいえ、小回りは効くので大きくなったから取り回しが大変になったということはない。室内は先代よりもかなり広々としたので、たとえば、結婚して子どもが生まれるような家庭でも、これまでより使い出がありそうだ。

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