ニューVW ポロに試乗 衝撃の圧倒的完成度!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
しかし今回なんといっても目玉は新開発となる1.2リッターのTSI。1.2リッターの4気筒直噴にシングルターボを組み合わせたこのユニットは、最高出力105psを5000rpmで発生し、最大トルク175Nmを1500~3500rpmと完全に実用域をカバーする範囲で発生する。そして動力性能面では0-100km/hを9.7秒でこなし、最高速では190km/hを実現する。その一方で環境性能面では燃費が18.18km/L、CO2排出量が129g/kmを達成している。
この1.2TSIはスペック的には大したものには思えないが、走らせると既に浸透している1.4TSI同様、相当に唸らされるものがある。キモはやはり最大トルク。同排気量クラスにあるヴィッツやフィットの1.3リッターにおける116~127Nmに対して、約50Nm程度のアドバンテージは印象としてかなりの差。1.6~1.8リッターのNAに匹敵するともいえる。そしてそれ以上に差としてデカいのがフィーリング。
これは1.4TSIにも同じことがいえるのだが、今やVWのTSIはその性能はもちろん、フィーリングとして世界トップクラスにある。エンジン単体の回転の滑らかさや精緻さはもちろん力感にも優れる上に、組み合わされるDSGの変速の巧みさやダイレクト感が相まって実に理想的なパワーユニットといえる。しかもポイントは、気持よい上に高効率、という部分だろう。その意味では最強である。
ただし今回の新型ポロの驚きはパワーユニットだけにとどまらない。何より走らせて良いなと思えるのがシャシー、そしてそのシャシーが生み出す走りの世界である。
新しいポロは15~17インチのタイヤ&ホイールが装着され、1.2TSIには17インチが装着されていた。これまでの常識でみればオーバーサイズで乗り心地が心配に思えた。しかし走り出すとそんな心配は杞憂で、実に見事に17インチを履きこなしているのだ。もちろん乗り心地にも優れている上に、その心地よさは同クラスでは決して味わえないレベルにある。日本車ならばCセグメントはもちろんDセグメントにだって迫る勢いである。
そして街中で快適な上に、ワインディングでも実にしっかりとした足さばきを披露する。ハンドリング的にはVWらしくどこまでもオンザレールだが、それでも安心感の高さが優れた印象を持続してくれるため、かなり満足度が高いのだ。
一方高速域においても同クラスの中ではトップレベルの安定性を披露する。もちろんディメンジョン的な差があるため、ゴルフと同じ、とまではいかないが、それでも同クラスの中で群を抜いているのは間違いない。
気になった部分といえば、ハイキャスターとなったためか、時折操舵時にタイヤの倒れ込む感覚を受けること。ただ基本的にはしっかり感が高いため、あくまでも若干気になる程度である。
こうして優れたシャシーに、先に記したパワートレーンの優れた印象が融合するため、生み出される走りの世界はすこぶる良いものとしてドライバーに伝わるのである。だから再び、ジュネーブで感じた不安が頭をよぎったのだ。
「日本のコンパクトカーは大丈夫か?」と。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
トヨタ不動産、東京渋谷の旧デンソービル取得…グループのデベロッパーとして事業拡大
「103万円の壁」だけじゃない! どう変わるかはまだだけど!? 税制改正大綱で自動車購入時と保有時の税金見直しを遂に明記!!
エンジンストップではありません! 「エンスト」とは?【バイク用語辞典】
トヨタの高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」に快適性を極めたPHEVモデルが誕生!フラッグシップミニバンの気になる価格は⁉︎
“追い越し”て良いの? 「前を走るパトカー」見るとドキッ! 警察官が「追い越してください」発言も!? 「やっちゃダメ」なコトある? 元警察官に聞いてみた
BMW X3【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
11月全乗用車ランキング、TOP3は再び軽が独占、ヤリスクロス、プリウスが浮上!(24年11月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
「圏央道4車線化」全体完成まで「あと2年」ってホント!? 工事進んでる? 狭くて不便な「埼玉~茨城~千葉」区間…一体どうなるのか
計1500万円超えも! トヨタ新「アルファード/ヴェルファイア」のド迫力“モデリスタ仕様”初公開! めちゃ「ワイド&ボリューム感」がスゴイ、大人の超高級ミニバン用「最新フルエアロ」とは!
10年・10万kmはまだまだ通過点!? 愛車を長持ちさせるためにやっちゃダメな禁断の走り方とは
竹岡圭 K&コンパクトカー【ヒットの真相】日産サクラ「軽自動車の枠を超えた質感の高いインテリア」(2024年12月号)
ホンダ「ゴールドウイング ツアー」【1分で読める 国内メーカーの現行バイク】
【ホンダの逆襲】新型「プレリュード」が“ハイブリッド革命”と話題に…エンジンの超進化が向かう世界
【発売秒読み!?】マツダ、2.0Lチューンドエンジン×幌の高性能「ロードスター」市販予定仕様を公開【TAS25】
【ライバルもビックリの強烈さ】スズキ新型「ソリオ」公開! 「フロンクス」のクールなカスタム仕様も【TAS25】
【無敵の布陣完成】トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」一部改良。廉価版・PHEV・最上級4人乗り一挙追加…510万円から
【2025年もシークレットあるかも?】スバルがオートサロン出展概要発表 新色のBRZなど展示
【まるでドラマ】鴻海をけん制し、株価をV字回復させ、日産とホンダの統合を進める経産省の凄腕ぶり
【究極系ノートオーラ】デザインも中身も本気な「オーテック・スポーツスペック」登場。NISMOとの違いは?
【色褪せない美しさ】レクサス「LC」改良。剛性アップで走りが深化、内装もゴージャスに…1405万円から
いつまで待たせる? レクサス「GX」北米25年仕様の登場で日本発売の期待高まる。気になる価格は?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!