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ニューVW ポロに試乗 衝撃の圧倒的完成度!

日本メーカーはポロを見習え!

おそらく日本導入時の1.4リッターは7速DSGに加え、装備的にもエアバッグがフルに与えられるのはもちろん、ESPだって標準となり、その上で200万円以下に抑えられるはず。そう考えると価格的には日本のBセグメントよりも高価ながら、実質的には日本のコンパクトカーとは比べ物にならないほどコストパフォーマンスは高い、ということになる。

さらにその後に加わる1.2TSIは、GTIが登場するまでポロのトップモデルに位置づけられるわけだが、これで既にパフォーマンス的には十分な上に環境性能も高く、走りはもちろん優れているし、装備的にも充実しているだろう。そう考えると、新型ポロにはプリウスやインサイトにはない内外装におけるクオリティの高さや走りの質感の高さがあるわけで、それで燃費もさほど悪くないなら…となる。そう考えると実に末恐ろしいプロダクトなのである。

ちなみに既に今後登場することが約束されているGTIは、ゴルフVIのハイラインと同じ1.4TSIのツインチャージャーを搭載し、ゴルフが160psのところをポロGTIでは170ps仕様として搭載するというからこれにも相当に期待ができる。

そんな風にして見て行くと、VWは今、相当に躍進を果たしている。確かにまだハイブリッドは持たないけれど、これまでのガソリン・エンジンにおける高効率をしっかりと追求し、気持ち良さと環境性能を高い次元でバランスさせている。その上に気持ち良さを忘れぬだけのフィールを盛り込み、DSGも気持ち良さと環境性能を補完している。加えて目に見える部分での品質の高さ…といった具合で、実に魅力的なプロダクトを創出しているのである。

日本の自動車メーカーは、新型ポロを見習うべきだと声を大にして言いたい。数字遊びやハイブリッドの新しさにばかりかまけていると後で取り返しのつかない事態に発展する可能性すらある、と僕は思うからである。

燃費の良さ、EV走行の新鮮さは、他がハイブリッドを送り出してくれば間違いなく薄れてしまう魅力である。しかし新型ポロが築き上げているデザイン力とその質感のバランス、シャシーにおける他を圧倒する実力は、他が頑張ってもなかなか追い付けない魅力なのである。そうしているうちにVWは、こうした魅力をより低コストで実現する手法をさらに推し進めるのだから。

そうした意味でも新型ポロ、実に意義深い1台だと僕は感じたのである。

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