ベクター4シーズンズ・ハイブリッドをプチ全方位テスト。体験者にも聞いた
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:日本グッドイヤー
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さらにラッキーにも、知り合いの編集者で自分のトヨタ・ファンカーゴにベクター4シーズンズを1年半履かせていたという人物を発見! 直撃したところ○と×がよ~くわかりました。
最大の×は「音」と「高速での手応え」。音は独特のV型トレッドパターンを見てもらえればなんとなく想像が付くと思いますが、とにかくうるさい。それも高速走行で。音質は高めに響くもので、そこは雪道性能に直接関わる部分なのでガマンしていただくしかない。同様にパターンやタイヤの内部構造の影響と思われますが、高速でのセンターフィール、つまり直進時の手応えも甘い。これまたやっぱり雪道グリップを取ったからでしょう。
一方雪道、特に雪を踏み固めた圧雪路はほとんど問題ない。要は都会での雪の降り始めはかなり行けちゃうと。厳密には雪道はブレーキ性能より加速性能の方がいいらしいですが、それより問題は雪が踏み固まり、一度溶けてさらに凍ったような凍結路面。ツルツルの氷はさすがにグリップしないと。そこはスタッドレスにまるで敵わないと。
でもね。これってまさに年に数回雪が降る都会人ドライバー向けで、まずは降り始めに走れればいいじゃないですか。雪が数日続いて凍結するレベルになったらさすがにクルマで出かけないとして。その年にもよりますが、1週間降り続いて2週間残ることはまずない。そういうユーザーには持ってこいだと思うんです。
もちろん駐車スペースやお金に余裕があって、雪が降ったら自分でスタッドレスに交換するとか、馴染みのタイヤショップで変えて貰える人はいい。しかし、ひとり暮らしで駐車場が狭いとか、スタッドレスを買う余裕がない人とか、単純にタイヤを変えるのが面倒で、一度スタッドレスを履いたらそのまま減るまで履きっぱなしってズボラな人も現実にはいるわけです。
そういう人にコイツは非常に合理的だし、さらに言うとタマに近場の雪浅いスキー場に行く都会人にもいいのでは? と。そこで小沢も今年は自分のレガシィにも履かせてみようかと真剣に悩んでるわけです。このベクター4シーズンズをね。
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