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スマート&クール! 新型ジャガーXFに試乗

抜群のエンターテインメント性

2007年のデビュー時は3リッターV6、4.2リッターV8、同スーパーチャージャーの3種類を用意していたXFだが、今回のマイナーチェンジでV8系の排気量を5リッターに拡大。しかも単なる排気量アップではなく、直噴技術を採用した完全新設計のエンジンとなったのが最大のニュースだ。パワースペックは、自然吸気が304ps/421Nm→385ps/515Nmに。スーパーチャージャーが426ps/560Nm→510ps/625Nmへと大幅に向上。それでいて燃費はほぼ同等を維持している。

最初に乗ったのは自然吸気エンジン搭載モデルだ。4.2リッターと比べて動力性能はもちろん向上したが、それ以上に印象的だったのがフィーリングだ。ピッと芯の通った硬質な回転フィールと完璧に調律されたサウンドそして豊かさのなかに抑揚を効かせたトルク特性は、いい意味でエンジンの存在を常にドライバーに伝えてくる。発進時のグイッと来る唐突さだけは気に入らないが、走り出してからの気持ちよさはもう最高! BMWのV8にも負けないエンターテインメントをもっていると報告できる。

フットワークも洗練度を増していた。サイズを感じさせない軽快なハンドリングと引き替えにちょっと固めな乗り心地を示すXFだったが、今回乗ったモデルは「固い」ではなく「硬い」という漢字が当てはまる乗り味に変わっていた。尖った段差を通過してもショックの角はしっかり丸まっているし、引き締まった動きのなかにも足がスムースに動いている感覚が伝わってくるのだ。もちろん、軽快なフットワークは従来のまま。足がスムースに動くようになった分、路面の荒れたコーナーでの接地感はむしろ向上した。

 

自然吸気でも十分すぎるほど速いのだから、スーパーチャージャーユニットを搭載した「R」の動力性能は推して知るべし。どの回転域からでも強大なトルクがわき上がり、2トン弱のボディをグイグイ加速させていく。スーパーチャージャーのメカニカルノイズがほとんど聞こえないレベルまで低下し、その分迫力あるV8サウンドを楽しめるようになったのも朗報だ。

その一方で、意外なことに「優しさ」をもつのもこのモデルの持ち味だ。アクセルを踏み込んだ瞬間の反応は自然吸気よりむしろ穏やか。足回りも、ワイドな20インチタイヤを履くにもかかわらずしなやかでしっとりしたタッチを示す。1200万円というプライスタグはおいそれと手のでない重さだが、強烈な加速や上質な乗り味、迫力あるデザイン、豊富な装備類などを考えると、頑張って手に入れる価値は大いにある。

 

自然吸気とスーパーチャージャー、どちらを選ぶにしろ、5リッター化によってXFの魅力度は大幅に高まった。スポーティなプレミアムサルーンの購入を検討しているなら、ぜひとも候補車に加えるべきモデルである。

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