【全長5m超え】新型「ES」が大型化＆デザイン激変のわけは、米国と中国のマーケット変化。「LS」との関係はどうなる？

レクサス LS

新型「ES」が大型化せざるをえなかった理由

前出のある業界関係者は、「北米市場での販売増が見込めない以上、新型ESのメインターゲットが中国市場となるのは必然だった」と述べたうえで、次のように続けます。

「ESは『エグゼクティブ・セダン』に由来していることからもわかるとおり、その名を残す以上、セダンというボディタイプであり続けるしかありません。

そうなると、比較的セダン人気が高い中国市場をターゲットとするのは理にかなっています。

さらに、レクサスは2035年までに新車販売のすべてをBEVにすることを宣言していることから、今後登場するモデルの多くがBEV化していくものと考えられます。そのなかで、世界最大のBEV市場である中国は、非常に相性のよい市場であることは言うまでもありません。

そうした背景から、新型ESは中国のユーザー好みのデザインや仕様になっているのだと思います。

たとえば、中国のユーザーは後部座席のレッグルームを重要視するとされていますが、新型ESは全長を大きく拡大することで、クラストップレベルのレッグルームを実現しています。

また、新型ESは日本からの輸入車となるため、中国国内における新型ESの販売価格は相当なものになると予想されます。そうした点も、新型ESにクラスを超えた高級感が与えられた一因だと思います」