世界最高峰の空のモータースポーツ「エアレースX」が開幕。レクサスが王者・室屋義秀選手と大空に挑むワケ

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空のモータースポーツ「エアレースX」が開幕

4月29日、世界最高峰の空のモータースポーツ「エアレースX」の2025年シーズンが開幕した。

エアレースXは、かつて「レッドブル・エアレース」に参戦し年間王者にも輝いた室屋義秀選手らが中心となって立ち上げられた、空を舞台とした新しいモータースポーツで2024年にスタートした。今シーズンで2年目を迎える。

レッドブル・エアレースとの最大の違いは、バーチャルとリアルを融合した新しいフォーマットで争われる点だ。

世界各地を転戦していたレッドブル・エアレースに対しエアレースXでは、指定期間内に“各チームの拠点（室屋選手の場合はふくしまスカイパーク）”で予選（最低1本、最大2本）、準々決勝、準決勝、決勝の計4種類のフライトを行いタイム計測。そのフライトデータを大会側へ提出し、タイムを競う仕組みとなっている（当日の飛行条件を加味したハンデキャップも計算される）。つまり、リアルに飛行しながらも勝敗はバーチャル上で決するという全く新しいスタイルとなっているのである。

そのため当日は、「ふくしまスカイパークフェスタ2025 春」が福島県のふくしまスカイパークで行われ、観客は室屋選手のデモフライトを楽しんだのちに、パブリックビューイングで決勝の模様を観戦した。

昨シーズン初代王者に輝いた室屋選手は、今年もレクサスとの共同チーム「レクサス・パスファインダー・エアレーシング（LPAR）」と共に連覇に挑む。「毎年1%ずつ速く」を目標に掲げるLPARは今回、尾輪の小型化による空気抵抗の低減と、エンジンの状態をリアルタイムで把握できる技術を持ち込んだ。

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