CX-8が販売終了に!? CX-80登場で人気の3列シートSUVはどうなる?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 151
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 151
マツダの新型SUVである「CX-60」が好調です。2023年に入ってからの販売台数は1月が3023台、2月が4375台、3月が4313台となっており、いずれも当初の月間目標販売台数であった2000台を大幅に上回っています。
新世代の「ラージ商品群」の第1弾として登場したCX-60は、国産車離れした上質な内外装に加えて、多彩なパワートレインが大きな魅力です。
さらに、同じく「ラージ商品群」に属する新型3列シートSUVである「CX-80」が、2023年末から2024年にかけて登場することが予想されています。CX-60の好調な滑り出しを見ると、CX-80も高い注目が集まることは間違いなさそうです。
>>間も無く登場のCX-80はランクル並みに巨大? ほかのCXシリーズとの関係は?
一方、これらの新型SUVの登場によって、既存のSUVラインナップが見直される可能性があります。特に、これまでフラッグシップSUVという立ち位置にあった「CX-8」が危ぶまれています。
2017年に登場したCX-8は、「CX-5」とプラットフォームを共有しながらも、CX-5よりも全長やホイールベースを延長することで、余裕のある3列目を実現しています。
ミニバンをラインナップにもたないマツダにとって、CX-8は多人数乗車を可能にする唯一のモデルです。そのため、ライバルとなる3列シートSUVと比べて3列目の居住性・快適性は高く、流麗なデザインや「人馬一体」と呼ばれる走りの良さと合わせて、唯一無二の存在となっていました。
>>★4.8の高評価! CX-8オーナーのレビューはこちら
>>プロはどう評価する? CX-8の専門家のレビューはこちら
一方、同じく3列シートSUVであるCX-80が登場すると、こうしたCX-8の魅力がかすんでしまうことが指摘されています。
たとえば、CX-80は、CX-8よりもさらに大柄なボディを持つと見られることから、居住性や快適性の高さはCX-8をしのぐことが予想されています。また、パワートレインや内外装の質感もCX-60に準じるものになるとすると、今後、マツダのフラッグシップSUVというポジションはCX-80が担うと見られています。
実際、マツダが2021年11月に発表した決算説明資料には、日本市場における今後のSUV群としてCX-5やCX-60、そしてCX-80の名が見られる一方、CX-8の名は存在しません。
ユーザーとしてはできるだけ多くの選択肢があるに越したことはありませんが、こうした点から考えると、CX-8が将来的にラインナップから削除される可能性は高いと言えそうです。
>>50、60、90…続々登場するマツダのCXシリーズ。それぞれの特徴を解説!
一方、CX-8は2023年3月には前年比115.4%増となる2565台を販売するなど、販売の現場では依然として好調を維持しているようです。
CX-8が好調の理由について、都内のマツダ販売店担当者は「CX-80の登場までまだしばらく時間がかかるということに加え、2022年11月に実施された大幅改良モデルが好評であるということも大きい」と話します。
2022年11月の大幅改良では、内外装のデザインがさらに洗練されたほか、新グレードとして「グランドジャーニー」と「スポーツアピアランス」が追加されています。すでにラインナップされている「エクスクルーシブモード」と合わせて、異なる3つのテイストを選べるようになったことが、ユーザーのニーズにマッチしているようです。
前出の販売店担当者は「現時点では販売終了の予定はなく、注文から3か月程度で納車できる」と言います。
現在の国産SUVのなかで、3列シートを備えているものはCX-8のほかには、日産「エクストレイル」や三菱「アウトランダーPHEV」などごくわずかです。また、CX-8以外の3列目シートはあくまで短時間乗車用といったものであり、実用性ではCX-8に大きく劣ります。
>>エクストレイルってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>アウトランダーPHEVってどんな車? 価格やスペックはこちら
輸入車には実用性の高い3列シートを備えたものも見られますが、車両価格やボディサイズの面から、CX-8とはほとんど競合しません。こうした独特の立ち位置が、CX-8が安定した人気を誇る要因と言えそうです。
写真:マツダ、日産自動車、三菱自動車ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ヤマダホームズがヒョンデの新型EV『コナ』とセット販売開始
基本「想像は夢と知れ」! オープンカー乗りが突きつけられる現実6つとそれでも乗りたくなる魔力
ホンダと別れるレッドブル、自社製PU開発の進捗は? デビューまであと2年弱……車体開発で培った「“大胆さ”が活きる」とホーナー代表期待
マルク・マルケス、母国スペインGPで移籍後初ポールポジションを獲得! ドゥカティ陣営フロントロウ独占
ホンダ新型「シティ」発表! スポーティな「RS」もある「コンパクト5ドアハッチバック」! 精悍顔がカッコイイ「新モデル」馬で予約受付開始
ちょっと贅沢気分を味わえる、首都高「大黒PA」の「豚鍋定食」を堪能
ジープ コマンダー、限定車「オーバーランド」発売決定…プレミアムな室内空間
うっかり違反しないために高速道路の「走り方」を復習しよう!「追い越し車線を走り続ける」のは「車両通行帯違反」です
日産ダットサン・サニークーペ1200GX(昭和45/1970年4月発売・B110型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト056】
中国GP予選のサインツJr.”走行再開”を受け、レギュレーション整理へ? アストンマーティンとフェラーリが求める意向
クルマは軽ければ軽いほどいい……っていわれてなかった? じつは重いことによるメリットも存在した!
フィアット 500/500Cに新グレードの「ドルチェヴィータ」追加と記念限定車を発売
史上最強のディフェンダー“オクタ”まもなく登場。V8搭載で2000万円級も初回220台は即完売か
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった