CX-8の2.5L NAモデルに試乗。良いクルマなだけに売る体制をしっかりと整えてほしい
掲載 更新 carview! 文:伊藤 梓/写真:市 健治
掲載 更新 carview! 文:伊藤 梓/写真:市 健治
「なんだっけ、この感じ…」
マツダ「CX-8」の3列目シートに腰掛けて、運ばれるままに身を任せていると、スムーズな走りや静けさ、リラックスできるその雰囲気に、何かのクルマに乗ったときの感覚と似ていると思った。「あ、分かった。メルセデスベンツのSクラスだ」と声に出したとき、編集部の人に笑われたが、自分でも笑ってしまった。まさかそんな感想が自分の口から出てくるとは。
3列目シートはよくできていて、思いの外ゆったりと座れるうえに、一般的な女性の身長なら頭を天井にこすることもない。シートの両サイドはドリンクホルダーとなっているのだが、それはドリンクを置けるだけでなく、ちょうどいい高さのアームレストにもなる。腕を置くと自然に指で握れるくぼみがあって、とても楽ちん。これでもし2列目シートがなかったら、リムジンのようにゆったりと過ごせるショーファーカーになるのではと思ったほどだ。
マツダがミニバンをやめて6~7人乗りのクルマをSUVで作ると聞いて、そこまで思い切って大丈夫なのだろうか、3列シートのSUVに需要はあるのかと最初は心配していたが、実際に乗ってみてSUVでこんなにゆったりとした快適な空間を作れているのは驚きのひとこと。
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