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【情報解禁!】新型スバル クロストレック試乗記 「すべてが8%良くなった」と感じたその理由とは?

スバルの人気クロスオーバーSUV「XV」が、このたび「クロストレック」というグローバルでの統一車名に変更され、デザインと中身にも大幅な改良が施された。

今秋の正式発売を前に行われた「SUBARU クロストレック プロトタイプ試乗会」を通じてわかった「XV改めクロストレック」の全貌を――プロトタイプではあるが――お伝えしよう。

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新色のオフショアブルー・メタリックがなかなかいい


クロストレックの商品コンセプトは「休日が待ち遠しくなる、アウトドア・アクティビティの“相棒”」というもの。要するに、雰囲気の面においても機能面においても「思わず遠くまで出かけて、何か楽しいことをしてみたくなっちゃう車」であることを目指したということだ。

そのために、まずはトレッキング=山歩きを連想させる「クロストレック」という、グローバルで使われていた車名に改名。そのうえで、大型のヘキサゴン(六角形)グリルや、よりプロテクト感のある前後フェンダー、フード位置を高くしたことで厚みが感じられるようになったフロントマスクなどで「アウトドアの相棒っぽいたくましさ」を表現。それと同時にランプを小型化したLEDハイ/ロービームを全車に採用することで「シャープで精悍な感じ」も表現している。


またXVのイメージカラーであった「クールグレーカーキ」よりも2段階か3段階ほど深い色味である新たなイメージカラー「オフショアブルー・メタリック」も、「アウトドア・アクティビティの相棒でありたい」というスバルの願いを上手に表現できている。端的に言って「なかなかいい色」だ。

インテリアは、スバルいわく「各素材の風合いを生かし、シンプルでありながら表情豊かなデザインとした」というもの。個人的にはいささかシンプルすぎる気もするが、現行型レヴォーグと同サイズである11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイが上級グレードに標準装備されたことと、「医学的知見を取り入れた、長時間のドライブでも疲れにくい新型フロントシート」の採用は朗報。特に11.6インチのディスプレイは、レヴォーグのそれよりも使い勝手が向上している。これについては後述させていただく。

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先代から荷室容量は減っているが積載性能は同等


新型クロストレックのボディサイズは現行型XVとほぼ同じ。正確に言うと全長が5mm短くなり、全高も少しだけ変わっているが、全長4480mm×全幅1800mm×全高1580mm(アンテナまで)という数値は「XV時代とおおむね同じ」と言っていい。

これは「XVが“あのサイズ感”で人気となったのだから、無駄に大型化する必要はない」との判断に基づいている。そのため……というのか何というか、ボディは少しだけ短く・低くなったクロストレックではあるが、室内寸法はXVとほとんど変わっていない。身長175cmの筆者が適切なドライビングポジションをセットしたうえで後席に乗り込んだ際の「CセグメントのSUVとは思えないほどの余裕」は、前身であるXVとほぼ同じだ。


カーゴルームの容量は、XVのe-BOXERが340Lであったのに対して315Lと減少している。だが広い開口部と荷室内の出っ張り部分の少なさゆえに、使い勝手は悪化してないように思えた。実際、スバルが行ったテストでも「数値上は従来型より小さい値になっているが、積載性能は従来型と同等」という結果が出ているようだ。

ちなみに、ラゲッジスペースに取り付けるオプションは一般的な「トノカバー」よりも、今回から新たに登場する「4WAY カーゴ ストレージ」なるアイテムのほうが断然いいと、元XVオーナーである筆者には感じられた。文字どおり4種類の使い方ができるこちらはトノカバー以上に機能的で、なおかつ軽やかでシンプルなデザインも好印象。もしもクロストレックを購入する場合には、ぜひ検討していただきたいオプション装備である。


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新型の大きなトピック「FFの追加」


新たにフルインナーフレーム構造となったスバルグローバルプラットフォームに載るパワーユニットは、全車2.0Lのe-BOXER。ご承知のとおり2.0Lの水平対向4気筒直噴エンジンに小出力のモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムだ。

2.0Lエンジンの最高出力145ps/6000rpm、最大トルク19.2kgm/4000rpmというスペックは従来型XVの2.0e系とまったく同じで、モーターの最高出力13.6ps、最大トルク6.6kgmという数値も変わっていない。だが各種の細かな改良により、実際の力感とフィーリングは従来型より確実に向上している。これについては後述したい。

そして新型クロストレックの大きなトピックといえば「AWDだけでなく、ついにFFも追加された」ということ。そしてアイサイトの諸性能を底上げしたうえで、広角単眼カメラを国内のスバル車として初採用したことだろう。広角単眼カメラの追加により、交差点の側方から飛び出してくる自転車などへのケアもできるようになったわけだ。


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レヴォーグで気になっていたあの部分が改善された!


以上のとおり、いや「以上」ではまったく書ききれないほど大量の改良が施されたことで、単なる車名とデザインの変更だけにはとどまらなくなった新型クロストレック(プロトタイプ)の走りとはいかなるものか? 以下、ご紹介しよう。

ショートサーキット的な場所でまず乗ったのは、従来型スバル XVの2.0e-Sアイサイト。要するに新型クロストレックと数値上は同じパワーユニットを搭載するAWD車の上級グレードである。

これについて、特筆すべき点はない。「良くなかった」という意味ではなく、逆だ。相変わらず200万円台のCセグSUVとは思えないほど、その乗り味は素晴らしかった。

静かに快適にまっすぐ走ることも、パイロンで作られたスラロームを右へ左へ俊敏に駆け抜けることも、この車は大の得意としている。デビューから5年以上が経過したことで新鮮味は薄れたかもしれないが、CセグSUVとしての商品力は依然として高いように思える。


そしてAWDの新型クロストレック(プロトタイプ)を眺めつつ、乗り替える。

アグレッシブ寄りになったフロントマスクや各部のデザインは、ややアクが強くなったことで好き嫌いは分かれるかもしれないが、筆者個人としては好印象。今どきの人々がSUVに期待するイメージと、スバル車ならではの「土っぽさ」みたいなテイストが上手に融合されていると感じるのだ。

それに対してインテリアのデザインはややそっけない印象を受けるが、11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイがあることで、結局は内装の雰囲気すべてがOKになっているようにも思える。

今回の試乗では「Apple CarPlayのワイヤレス接続が可能になったこと」「ナビゲーションにwhat3wordsが採用され、逆走検知機能も追加されたこと」などを実際に試す機会はなかった。だが少なくとも、ディスプレイの下部に常時表示されるタッチ式のエアコン操作パネルは非常に使い勝手がよろしいと実感した。


筆者の私物である現行型レヴォーグにもそれは常時表示されているのだが、タッチ式ボタンのサイズが小さいため、走行中に手元を見ないでエアコンの設定を変えようとすると違うボタンを押してしまったり、空振ってしまったりする。

そして「やれやれ……」とつぶやきつつ、手元を見ながら再度操作することになるわけだが、よく考えると、それ(運転中にパネルの下部を凝視すること)って非常に危険な行為である。ハッキリ言ってしまえば、「安全を第一に考えます!」的なことを常々言っているスバルのくせに何をやってるんだ! と糾弾せざるを得ない設計だ。

だが新型クロストレックでは、そこがしっかり改善された。擬似的なボタンのサイズが絶妙に大きくなったことで、レヴォーグのそれと位置はほぼ変わらないのに、走行中もいわゆるブラインドタッチでのエアコン操作を一発でキメられるようになったのだ。地味ではあるが、きわめて効果的な仕様変更である。


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走行性能が体感「8%」良くなったと感じたワケ


新型クロストレックという車の特徴をもしも二言、三言で表すとしたら、それは「すべてにわたって『地味ではあるが、きわめて効果的な仕様変更』が行われた車』ということになるだろう。

従来型XVから新型クロストレックのAWDに乗り替えてみても「目覚ましく速い!」「500倍ぐらいよく曲がる!」「乗り心地も1億倍は良くなった」みたいなことは特にない。

だがすべてが確実に、少しずつ、良くなっているのだ。

パワーユニットのカタログスペックは変わっていないが、ユニットを実際に働かせるうえでのさまざまなパラメーターをこまごまと調整し、変更したことで、最終的に現れる力感は筆者の体感で8%ほど向上している。この「8%」という数字は超テキトーだが、まぁニュアンスとして「だいたいそんな感じ」だと思っていただきたい。


で、同様に曲がる性能も8%ほど向上している。もともとSUVとしてはよく曲がる車だったが、現行型レヴォーグ同様の2ピニオン電動パワーステアリングの採用と、スバルグローバルプラットフォームの「フルインナーフレーム構造」への進化、そしてフロントクロスメンバーの剛性強化やらスタビのクランプ形状変更やらフロントストラットのバネ定数最適化等々々々々々々々々々々により、体感としては8%ほど「おっ! 前のやつもキレイに曲がるSUVだったけど、これはさらに美しく軽やかに、でも安心感をもって曲がれるね!」という具合に育っているのだ。

乗り心地や静粛性についても同様である。

新型クロストレックは、ちらりと前述した「医学的知見を取り入れた、長時間のドライブでも疲れにくい新型フロントシート」を採用したほか、シートレールを直接車体に固定する構造に変わっていたり、ルーフの共振性を弾性接着剤によって抑える等々々々々々も行っている。それらもろもろの相乗効果により、乗り心地についても「……前のより100倍いいってことはないけど、なんか、明らかに良くなってね?」といったニュアンスになっているのだ。


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FFモデルの走りや如何に?


新型クロストレックのAWDからFFに乗り替えてみても、印象はAWDとほぼ同様。クロストレックのAWDや、そもそもAWDしかなかった従来型XVと比べて安定性やフィーリング、回頭性が劣るということは特にない。

いや元レーサーみたいな人がものすごい速度でコーナリングを試せば、「FFならではのネガ」みたいなものもたぶん感知するのだろう。だが筆者のようなごく普通のドライバー(運転歴約30年、通算走行距離約30万km。サンデードライバーさんよりは上手だが、決して特別なドライバーではない)が運転する限りにおいては、AWD版とFF版の違いはほとんどわからなかった。

なんとなくFFのほうが軽やかではあった。そして自分としてはガンガン攻めている(つもりの)回頭中に、なんとなく前輪が外側へ逃げていくような感触もあった。

だがそれはあくまで「なんとなく」であり、実際にアウト側へふくらんだわけではない。というか、そもそもそんなコーナリングをクローズドではない場所で行う機会は(しかもSUVで!)、常識人である筆者にはない。たぶん、これをお読みのあなただってそうだろう。

したがって、まだ発表されていない燃費と価格次第ではあるものの、「SUVといっても自分が走るのは9割5分以上、舗装路ですわ」という人で、なおかつスバルのシンメトリカルAWDシステムに特別な思い入れがない人は、おそらくは比較的安価で比較的低燃費となるはずの「FFのクロストレック」でもぜんぜんOKだと思われる。


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“わかりやすい打ち上げ花火”はないのだが…


従来型XVから新型クロストレックへの、ある意味モデルチェンジ。それは「EVになった!」とか「SUVでありながらWLTCモード燃費が30km/hを超えた!」的な“わかりやすい打ち上げ花火”は特にない、静かなモデル変更なのかもしれない(いや、エクステリアデザインの変更に関してだけはけっこう派手でわかりやすいかも……?)。

だが、これを買う人がどんな属性の人物であったとしても、納車からしばらくすれば「このSUVを買ってよかったな……」と、しみじみ思うことだろう。

ゴリゴリのカーマニアは「おっ? さすがは構造用接着剤の塗布長を従来型の約8mから約27mに延長しただけのことはある、シュアな乗り味だねえ」みたいな感じで。

そしてぜんぜんカーマニアではない人も、「このSUV……どこまで走ってもなぜかぜんぜん疲れないし、ハンドル握ってるのが妙に楽しいんだよね」といった感じで、しみじみ思うのだ。

おすすめである。

<終わり>

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