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マイチェンロードスターRF試乗 184psへパワーアップしたフィーリングは?

高出力化はあくまで結果論

マツダ・ロードスターのリトラクタブルハードトップモデルである「RF」が、登場から2年ぶりに手の込んだ改良を受けた。とはいってもスタイルはそのままで、大部分がエンジンの進化というのだから、やっぱりマツダは面白い。

※編集部注:今回のマイナーチェンジはロードスター(ソフトトップモデル)とロードスター RF(ハードトップモデル)両方に実施されていますが、試乗会では2.0Lエンジンに大幅な変更を受けたロードスター RFのみに試乗しました。

RFに搭載されるエンジンは「SKYACTIV-G 2.0」。今回のマイナーチェンジでこのエンジンは最高出力が158psから184psへ大幅に向上。そして最大トルクは200Nmから205Nmへ。またそのレブリミット(回転限界)は、6800rpmから7500rpmまで引き上げられた。

ここ数年マツダはこうした内燃機関の磨き上げに余念がない。それは周囲が動力機関の電動化に慌ただしさを増して行くなかで、まだまだ内燃機関の効率化が環境性能を問う上でも重要な役割を果たすとわかっているから。ちなみに彼らが電動化に対して後手を取っているかと言えばそうではなく、それは2020年を目標としたプランに盛り込みながら、既存のエンジンの性能を研ぎ澄ましている。

しかしこのRFで面白いのは、その目的があくまでロードスターの「人馬一体」感を高めるための改良だったことだ。自然吸気エンジンで+26ps/+5Nmの出力アップといえば相当なチューニングメニューだが、むしろ高出力化は結果論で、「乗り手の気持ちよさ」や「運転に対するリニアリティ」を高めるためにこれが行われた、という点がいかにもマツダらしい。

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