8年ぶりのFMC、ボルボの新型XC60に初乗り。日本デビューは秋か?
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ボルボ・カー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ボルボ・カー・ジャパン
走り出してすぐに大いに驚き、そして次の瞬間には頬が緩んでいたのは、乗り心地が素晴らしく良いからだ。剛性感高いボディを土台にしなやかに上下するサスペンションは、最初はソフト過ぎると感じたほどだが、ダンピングはちゃんと効いているのでフワフワと不安定になるわけではなく、市街地や高速道路ならば快適な走りを楽しめる。
但し、それでも私なら普段はダイナミック・モードにしておくかもしれない。ダイナミック・モードでも十分以上に快適だし、不意に現れたコーナーでも遅れのない反応を示してくれるからである。ステアリングフィールも、このぐらい引き締まっていた方が好みだ。
90シリーズは全般に、エアサスペンション装着車でも乗り心地には、ややしっとり感を欠く感があるが、同じコンポーネンツを使いつつもXC60では、着実に進化が進んでいると実感させた。聞けば最新、最先端のドライビングシミュレーターの導入が、セットアップの作業を大幅に助けたのだという。この乗り味も、やはり競合ひしめく中での個性化に繋がっているのは間違いない。
動力性能は十分以上。街中でも高速道路でも、まったく不足を感じさせなかった。但し、強いて言えばエンジン音をもう少し抑えたいと感じる場面があったことは指摘しておく。なまじ走りの質が高いだけに、些細なことも気になってしまうのだ。
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