パジェロ ディーゼル試乗AT仕様は英断である
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:荒川 雅臣
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:荒川 雅臣
見た目は合格でも、乗ってみてがっかりすることもある。その点、パジェロは走りの質感も合格点。今回追加された3.2Lディーゼル・エンジンはロングボディにのみ搭載されるが、全長×全幅×全高=4900×1875×1870mmという体格を持ち、2260kgの重量を誇るロングボディを走らせるのに相応しいパワー・ユニットだ。
エンジンをスタートした瞬間、過日のディーゼルとの違いを知った。早朝、スキーに行くために自宅まで迎えに来てもらうと、静かな住宅地でアイドル音が響いていたのが気になったが、新しいパジェロでは昔のディーゼルで耳についたバラ付き音が小さくなっている。ディーゼル燃焼の構造上、ガソリン・エンジンの静粛性にはおよばないが、音のレベルそのものが下がっただけではなく、耳障りな周波帯の音がしっかりと抑えられている。
アクセルを踏み込むと、170psという最高出力からは想像できないほど力強く走り出す。370Nmという最大トルクは、ガソリン・エンジン車ならばポルシェ911やシボレー・カマロといったスポーツカーに与えられるスペックと同じだ。昔のディーゼルのムリヤリ引っ張っていく印象に代わって、存外、スポーティな走りだった。
とはいえ、スポーツカーではないのだからかっ飛ばすだけが能ではない。街中で走っていていると、回転計の針が2500rpmを越えるシーンがほとんどないことに気づく。エンジン回転数を低く保つことは、当然、燃費にも静粛性にも寄与する。そして、がっちりとしたボディに支えられて余裕あるトルクで走るスタイルは高級感にもつながってくる。98.5×105というロングストローク型エンジンであることも、街中でのあつかいやすさを増している。過敏な反応を抑える大人っぽさも持つ一方で、ひとたびアクセルを踏み込めば、すぐに欲しいだけのトルクを供してくれる応答性に優れた面も併せ持つ。
これほど走りが変わった理由は、VGターボの導入にある。ベーン開度を可変することでタービンの回転数を調整できる過給器であり、ターボの弱点である低回転域でも効率良く過給して、十分な加速を得られる。5速ATの躾もよく、特に高速道路ではしっとりとした大人っぽい乗り味を披露する。
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