4WDは高いけど高性能…じゃないときもある!? 2WDと迷ったときの考え方
掲載 carview! 文:山本 晋也 90
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購入時に悩みのタネのひとつが駆動方式のチョイスではないでしょうか?
一般論でいうとフロント駆動(FWD)のクルマやグレードはスペース効率に優れている傾向にあります。また、リヤ駆動(RWD)はスポーツ性や乗り味などの趣味性を重視したモデルが採用する傾向が多いようです。これら2WDに対して、4WDは走破性と安定性が高く、雪に覆われる降雪地方で選ばれることが多くなっています。
スポーツカーはFRしか設定がないことも多く、逆に本格SUVはFWDが用意されない4WD専用設計になっていることもありますが、一般的には2WDと4WDが両方用意されているモデルがほとんどでしょう。
<写真:「ランドクルーザー」は4WDのみの設定>
では2WDと4WDがラインナップされている場合に、どちらを選ぶと満足度が高いのでしょうか? それぞれの主なメリットをピックアップしてみましょう。
■2WDのメリット
・同じモデルの中では車両価格が安い
・ほとんどの場合で燃費性能に優れている
・トランクなど荷室が広いことが多い
■4WDのメリット
・滑りやすい道や悪路の走破性に優れている
・高速道路での安定性が高い傾向にある
・電動車では総パワーが大きいことがある
メリットの反対はデメリットといえるので、4WDは雪道で安定して走れるのに対して、2WDでまったく同じように走ることは難しいということになります。逆に4WDはメカニズムが増えるぶんだけ重くなりますから、2WDと同じ燃費で走ることは考えづらいでしょう。
つまり、どの要素を重視するのかで駆動方式のベストチョイスは変わってきます。ランニングコスト重視であれば、車両価格が安く、燃費性能に有利な2WD(FF)を選ぶほうがユーザー満足度は高いでしょう。また4WDより人間ひとり分くらい軽くなりますから運動性能の点でも優位になります。ハッチバック車などで舗装路におけるスポーティな走りを重視するのであれば、やはりFFがベストチョイスとなるでしょう。
<写真:ノートのFWDと4WDはリッターあたり5km弱の燃費差がある>
最近のモデルでいえば、スバルから発売間近の「インプレッサ」はFFをオススメしたい一台です。スバルといえば水平対向ボクサーエンジンと四輪駆動のイメージが強いかもしれませんが、新型インプレッサはFFの楽しさを存分に感じることができる走りに仕上がっています。
たしかに4WDのほうがスタビリティは高いのですが、キビキビとしてホットハッチ的なスポーツテイストを味わえるのはFFです。ハンドル操作に対する反応の鋭さにおいても4WDよりクイックで、すばやく向きを変える様は、車両価格が安いから…ではなく、あえてFFを選びたいと思わせるものです。
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もちろん雪道を走る機会が多いことがわかっているのであれば4WDをオススメしますが、基本的に舗装路を走るだけというユーザーであればFFの満足度が高いと感じられます。
一方、積極的に4WDを選びたいと思えるのが、三菱の新しい軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」です。従来からある軽スーパーハイトワゴンのアーキテクチャをベースに、三菱伝統といえるデリカのテイストを注ぎ込んだモデルですから、やはりオフロード性能に有利な4WDを選ぶのが本質といえるでしょう。
メカニズムの点でも、4WD車はタイヤを大径にして、それに合わせた専用サスペンションを与えられているなど走りの面でも差別化されています。ただし、4WDをオススメするというのは完全ノーマル状態での話。デリカミニの場合、タイヤやサスペンションをカスタマイズすることが前提のユーザーも少なくないでしょう。そうした方は、あえてFFを選んで車両価格の差額をカスタマイズに振り向けたほうがカーライフが充実するかもしれません。
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予算の余裕があれば、圧倒的に4WDをオススメしたいのが日産の電動SUV「エクストレイル」です。
このモデルは全車が1.5Lターボエンジンを発電機として使うe-POWER(シリーズハイブリッド)で、フロントのモーター駆動が基本となっています。そしてリヤ専用の駆動モーターを持つ4WD車は「e-4ORCE(イーフォース)」と名付けられた緻密な駆動力制御を実現する機能が加わっています。その効果は雪道での駆動力だけでなく、日常的な舗装路のコーナリングでも十分に体感できます。
エクストレイルの4WD車は、FFに対して30万円前後の価格アップとなりますが、e-4ORCEの価値を考えれば4WD一択といえます。e-POWERのおかげで燃費性能の差もわずかとなっているので4WDを選んだからランニングコストがかさんでしまった、ということもないでしょう。
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日産アリアやテスラの各モデルなどのEVは、2WDと4WDは完全に別物のパフォーマンスをもっていることがあります。こうしたモデルは駆動モーターが1個から2個になってトータルパワーが増えるわけですから当然です。ただし、それだけ価格差も大きくなりますから、予算感もしっかりと考えて選ぶことが大切です。
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写真:トヨタ、日産、スバル、三菱
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