セルシオ的な価値観と袂を分けた新型LSは大いなる可能性を秘めている
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
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エモーショナルなプレミアムブランドを目指すからには、走りにおいてもエモーショナルでなければならない。その切り札として新たに開発されたのが2種類のパワートレインだ。ひとつはLS500hが積む自然吸気式3.5L V6ハイブリッド。スペックはエンジンが299ps/356Nmで、モーターが180ps/300Nm(システム最高出力は359ps)。JC08モード燃費は14.4~16.4km/Lをマークする。
そしてもうひとつが、今回主に試乗したLS500の3.5L V6ツインターボで、スペックは422ps/600Nm、9.5~10.2km/Lとなる。走りと燃費の高い次元での両立を狙ったLS500hのハイブリッドに対し、LS500のV6ツインターボは明確に走りを志向している。
エンジンの印象をレポートする前に、まずは足回りの報告から始めよう。試乗したのはショーファードリブンを意識した最上級仕様のLS500hエグゼクティブ。今回からロングホイールベース仕様がなくなり1ボディタイプとなったが、後席は至極快適だ。なかでも特等席は後席左側。ヘッドスペースも十分だし、ワンタッチで助手席をスライド&フォールドする機能やオットマンを使えば足を組んでゆったりと寛げる。おまけにマッサージ機能の優秀さといったらもうただ者じゃない。いまやドイツ車のシートにもマッサージ機能が付く時代になったが、2つ重ねの空気袋はまるでモミ玉のような強モミをしてくれる。22WAY(!)の電動パワーシートとあいまって、まさに極上のリラクゼーション空間を提供してくれる。
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