コブラ入門モデル試乗 まさに4輪のハーレー!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
なんなんだコレ! 実写みたいなゲーム…太らないケーキ…羽のない扇風機…時代の進化はいろんな夢を具現化したけど、クルマ界にも久々到来!? って感じなのか。そう、2011年シェルビーアジアのアジアパシフィックモデルことAPモデル!
世界の男にはいつかは乗ってみたいクルマってのがあって、フェラーリ250シリーズ、ナロー時代のポルシェ911、ジャガーEタイプ、アストンマーティンDBシリーズ…などだがそのウチのひとつが60年代の傑作ACコブラだ。コイツは、その後にフォードGT40でルマンを制覇する天才アメリカ人コンストラクター、キャロル・シェルビーが手掛けた初期作品で、おそらく誰もが絶対に見たことがある超セクシーデザインを持つ。
それは60年代のアルミ手叩き英国車、ACエースに、当時フォードが開発したばかりの新型V8エンジンをぶち込んだモンスターマシン、ACコブラ。日本で言えば、ユーノス・ロードスターにクラウンの4リッターV8をぶち込んだようなものだ。とにかくその常識をハミ出したパフォーマンスに、太っといタイヤをカバーするブリスターフェンダーがこれまたセクシーで、言ってみれば小さすぎるビキニを身につけた、マリリン・モンローのよう。
ただし本物と言われる289コブラ、427コブラは世界で数百台しか作られておらず、日本に入ってきたのも16台。今買えばサザビーズのオークションなどで間違いなく“億”の値が付く。しかもメンテナンスだって大変。そこで、日本にコブラを入れ続けて25年の“超コブラバカ”、田邊正剛さんが去年横浜に立ち上げたのが「シェルビーアジア」で、そこがプロデュースした限りなく本物に近く、なおかつ便利な“オフィシャルレプリカ”がこのAPモデルってわけだ。
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