ストリームがMC。超欲張りグルマの最先端!
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹
レクサスだのBMWだのポルシェだの、つい自由に乗れてしまい、カン違いしがちな我々モータージャーナリストにあって、ストリームはいつも身が引き締まる存在である。というのも日本において、これほど手軽でオールマイティなクルマもないと思うのだ。
まさに「足るを知る」というか、200万円前後の値段で、手頃なサイズの中に、それなりにスタイリッシュなフォルムと、それなりにスポーティな走りと、それなりに人と荷物が載るクルマが購入できる。というかそれなりなんてもんじゃない。
スタイリングは好みだから置いとくとして、一部グレードを除き5ナンバーサイズの中に大人7人と少しの荷物か、大人5人とかなりの荷物が積めて、最新の衝突安全をクリアでき、最新のエコ&燃費基準を満たす1.8リッターか2リッターのエンジンが選べるのだ。ギアボックスも最新式のCVTや多段式ATが選べ、十分にエコロジーかつ速い。
まさに80点主義が凝縮された“超80点主義”であり、これにハイブリッドが加わったら鬼に金棒。特別クルマに趣味的要素を求めない人なら、誰が買っても不満を覚えないであろう。
一部「欲張りすぎて逆に貧乏臭い」と揶揄する声もなくはないが、それは「コンビニが便利すぎて不便」と言っているような哲学的意見であって、現在このクルマには日本人であることのメリットが詰まっているとも言えるのだ。
なぜならこんなハイレベルのクルマをこの値段で作れるのは、日本でもこのホンダと、ライバル車のウィッシュを擁するトヨタぐらいであって、VWもプジョーも同様のものを作ったらおそらくもっと値段が張る。
僕らはこのクルマが普通に買える喜びをもっとかみしめた方がいいと思う。
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