パワーディーゼル搭載のM!やはり来たか!
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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BMWのハイエンド・パフォーマンス・モデルを企画開発するM社から、M550d xDriveという5シリーズのパワー・ディーゼル搭載モデルが登場した。搭載エンジンは排気量2993ccの直列6気筒で、最高出力が381ps/4000-4400rpm、最大トルクは740Nm/2000-3000rpmをたたき出すのである。
まるでガソリン・ターボのような、これほど強力なパワーをディーゼル・エンジンから引き出しているのはTri-Turboシステムである。この過給システムは2基の可変ジオメトリー小型高圧ターボと1基の大型低圧ターボで構成されている。まず1基の小型高圧ターボがアイドリング回転から瞬時に強力な過給を始め、続いて大型低圧ターボが安定した過給を連続して行うことで740Nmの最大トルクを発生させる。回転が上昇してこれら2基のターボが許容いっぱいに近づくと、2機目の小型高圧ターボに排気が振り分けられる。つまり、およそ2700rpmあたりで再び大パワーがやってくるのである。
じつはいずれこのようなパワー・ディーゼル搭載モデルが現れるだろうと予想はしていたが、「やはり来たか!」という感じである。なぜ「やはり」なのかというと、同様のコンセプト自体は、以前から存在していたからである。
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