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レクサス IS ベストグレードはIS300のFスポーツ。8年目の大幅改良でドイツ車に匹敵する走りを手に入れた

デビュー8年目の高齢だが、大幅改良で各部をアップデート

「レクサス IS」は、その初代モデルは2005年に誕生したDセグメント(メルセデス・ベンツCクラスやBMW 3シリーズぐらいの車格)の4ドアセダン。現在は、2013年に登場した2代目のISが、2020年11月に大がかりなマイナーチェンジを受けたうえで販売されています。

ビッグマイナーチェンジを受けた最新ISのデザインコンセプトは「アジャイル&プロボケイティブ(俊敏&挑発的)」というもの。新開発された薄型ヘッドランプと低く構えたグリルまわり、そこに合わせて下げたサイドのキャラクターラインなどによって「重心の低さ」が表現されています。

レクサスのアイコンであるスピンドルグリルはより立体的な多面体構造となり、いわゆる押し出し感も増しているように思えます。実際、ボディサイズも全長4710×全幅1840×全高1435mmと、改良前より30mm長く、30mm広く、5mm高くなっています。

パワーユニットは2L直4ガソリンターボと3.5L V6ガソリン自然吸気、そして2.5L直4エンジン+電気モーターとなるハイブリッドの3タイプ。足まわりでは、コーナリング性能を高めるべく19インチタイヤが新たに採用され、微小な動きに対しても減衰力を発生させる「スウィングバルブショックアブソーバー」も採用されています。

マイナーチェンジ後のインテリアは、ツートーン配色とすることで左右方向の広がりを強調。ドアトリムの一部に複数のエンボスラインを交差させたグラフィックパターンも採り入れるなど、なかなかおしゃれな仕上がりになっています。ダッシュボード中央にはタッチ操作が可能な10.3インチディスプレイを用意。Apple CarPlayやAndroid Autoなどのスマホ連携機能も使えるようになりました。

予防安全装備の「Lexus Safety System+」は、単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により「プリクラッシュセーフティ」の対応領域が拡大。昼間の自動車や夜間の歩行者に加えて、新たに交差点右折時に前方から来る対向直進車や、前方から来る横断歩行者も検知可能になりました。

そのほかレーダークルーズコントロール(全車速ACC)やレーントレーシングアシスト(LTA)などの機能も強化され、デビュー自体は2013年とずいぶん古いわけですが、このたびのマイナーチェンジによって「現代のプレミアムDセグメントセダンにふさわしい各種機能」を手に入れたといっていいでしょう。

そして「走りの質感」においても、フルモデルチェンジに近い変更を受けた最新バージョンのレクサス ISは、ドイツ御三家のライバル――すなわち「メルセデス・ベンツ Cクラス」と「BMW 3シリーズ」「アウディ A4」に勝るとも劣らぬものがあります。

コーナリング中は無駄な上下動がほとんどないまま、そしてきわめて快適な乗り心地のまま、狙ったラインを寸分違わずに駆け抜けていける最新ISのコーナリング性能は、ドイツ御三家とどちらが上かはわかりませんが、少なくとも「同等か、同等以上か」とはいえます。

【 レクサス ISのその他の情報 】
レクサス ISのカタログページを見る

このページの写真:IS300hバージョン L

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