インド製の逆輸入車スズキ バレーノ試乗。ターボ&NAそれぞれの乗り味は?
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一
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テストドライブは、まずは”ブースタージェット”なる愛称が与えられた、「1リッターで自然吸気1.6リッター相当の出力とトルクを実現」と謳う、新開発のターボ付きエンジン車から行った。
車両重量が1トンを下回ることもあり、スタートしてすぐに「動力性能はなかなかだな」と納得が出来る。むろん、飛び切り強力というわけではないものの、これで不足を感じる場面というのも考えにくい。
スズキのお家芸である「S-エネチャージ」はおろか、オーソドックスなアイドリング・ストップメカも装備されないバレーノだが、アイドリング状態も含め、騒音/振動面で3気筒エンジンゆえのマイナス面を感じさせないのは特筆に値する部分。同じ3気筒ではあるものの、確かに軽自動車用に対してより高い上質感が得られるのがこの1リッター・ユニットなのだ。
動力性能の好印象には、出来の良い6速ATの貢献も大きい。変速がスムーズでありながらタイトな駆動力の伝達感も気分が良い。興味深いのは、速度を下げつつあるシーンでダウンシフトのタイミングが早めなこと。そこからも、「燃費よりもドライバビリティに重きを置いたセッティング」であることが読み取れるわけだ。
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