【深読み】トヨタ予告の「新プロジェクト」は「センチュリーのブランド化」が濃厚…その裏には「全固体体電池モデル」の登場が控えている説

トヨタ センチュリー

センチュリーブランドは中国の富裕層がターゲットか

2025年4月に開催された上海モーターショーでは、センチュリーが独立したブースを構えていました。前出のある業界関係者は、「これもセンチュリーのブランド化の布石かもしれない」と話します。

「2023年に登場したSUVスタイルのセンチュリーは、中国をはじめとするグローバルでも展開されています。

ただ、上海モーターショーのセンチュリーブースには、ごくわずかな台数のみが生産された左ハンドル仕様の初代センチュリーも展示されていました。

全固体電池を搭載したモデルが数千万円クラスになるのであれば、中国市場の富裕層もターゲットとなることは言うまでもありません。ただ、これまでのセンチュリーは基本的に日本国内のみでの販売であったため、中国をはじめとする諸外国における存在感は決して高くはありません。

一方、日本と同じかそれ以上に歴史を重視するとされる中国の富裕層に対して、センチュリーが持つ歴史は大きな強みとなります。

また、中国では高い技術力を持つ新興のBEVメーカーが数多く台頭していますが、全固体電池の実用化にはいたっていません。

そうしたなかで、歴史あるブランドのセンチュリーから全固体電池という最新の技術を搭載したモデルが登場することになれば、その衝撃ははかりしれません」

突如アナウンスされた今回の「新プロジェクト」ですが、果たして全固体電池は関係しているのでしょうか。10月13日の発表が待たれます。

（終わり）

（写真：トヨタ）