【深読み】トヨタ予告の「新プロジェクト」は「センチュリーのブランド化」が濃厚…その裏には「全固体体電池モデル」の登場が控えている説

トヨタ センチュリー

キーワードは「全固体電池」

世界のラグジュアリーブランド市場は、欧州の自動車メーカーが席巻しています。

もし仮に、今回の「新プロジェクト」が「センチュリーのブランド化」である場合、日本初のラグジュアリーブランドが誕生することになる可能性を秘めています。

一方、前出のある業界関係者は「センチュリーのブランド化には、既存のラグジュアリーブランドへの対抗以上の意味がある」としたうえで、次のように続けます。

「センチュリーのブランド化を読み解くうえで重要なキーワードとなるのは『全固体電池』です。

高い安全性と高容量、高寿命、高出力を誇る全固体電池ですが、トヨタ自動車では2027年から2028年にかけての実用化を目指しています。

BEVにおけるゲームチェンジャーになるといわれている全固体電池ですが、懸念されるのはそのコストです。おそらく、2027年から2028年にかけて登場するであろう全固体電池搭載モデルの価格は、数千万円クラスになると思います。

そうなると、既存のブランドのなかではあまりに浮いてしまいます。

しかし、センチュリーをラグジュアリーブランドとして独立させておくことで、数千万円クラスのモデルも違和感なくラインナップすることが可能となります。

つまり、センチュリーのブランド化は、全固体電池搭載モデル登場の布石ではないでしょうか」