「LX」より売れそう! 男前レクサス「GX」の価格や日本発売はどうなる?
掲載 carview! 文:編集部/写真:トヨタ自動車 89
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レクサスのニューモデル攻勢が止まらない。昨年11月に人気の「RX」をフルモデルチェンジし、さらに今年3月にはバッテリーEVの「RZ」を発売。そして4月には高級MPVの「LM」を発表(発売は2023年秋を予定)し、6月には新型コンパクトSUVの「LBX」が披露されたばかり。これまでにない勢いでニューモデル攻勢を推し進めるレクサスが、さらに新たなSUVを発表した。米テキサスで初公開された本格オフローダー、新型「GX」である。
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GXは、北米では2002年から販売されている本格オフローダーで、日本で展開されている「ランドクルーザー プラド」の上級版にあたる位置付け。GXはこれまで日本では展開されていなかったが、新型ははたして国内導入されるのか。そして兄弟車プラドとの関係はどうなるのか。これらの点について掘り下げてみたい。
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<写真:レクサス GX>
まず、新型GXの概要をおさらいすると、本格クロカンの証であるフレーム構造のプラットフォーム、「GA-F」アーキテクチャーを採用する。これはフラッグシップ「LX」と共通のアーキテクチャーであり、高い信頼を寄せられるものだ。
新型GXのボディサイズは、全長4950×全幅1980×全高1870mmと先代より長く、幅広になった。参考までに現行プラドと比較してみると、全長は125mm長く、幅は95mm広く、20mm高い。運転に慣れている人なら問題なく扱えそうだが、日本で乗るには全幅はやや大き過ぎると感じる場面もありそうだ。
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これまでLXとGXは、ランドローバーにあてはめると、レンジローバーとディスカバーの関係に近かったが、新型GXは「ディスカバリー」よりもむしろ「ディフェンダー」の雰囲気に近い。
GXに搭載されるエンジンは、3.5L V6ツインターボもしくは2.4L 直4ターボハイブリッドで、前者はLXと共通。後者はRXと同じユニットで、ラダーフレームにハイブリッドの組み合わせは新型GXが初となる。トランスミッションはV6モデルが10速ATに、直4モデルは8速ATが組み合わされる。駆動方式は全車AWDだ。
<写真:レクサス GX>
新型GXの国内導入については、ズバリ実現すると見ていいだろう。というのも、現行レクサスのSUV系ラインナップは、フラッグシップのLXが1250万円~、次に高価な「RX」が664万円~と価格帯の差が大きく、ここを埋めるモデルが営業戦略上、欲しいはず。
また、LXはあまりの人気ぶりと世界的な部品不足が重なり、現在新規受注を止めているところ。こうした背景を踏まえると、販売サイドとしては台数を伸ばす上でも、顧客を逃がさないためにもプレミアムSUVがもう1台あった方が都合がいい。
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では、気になる国内価格はどの程度になるのか? この点、米国でのスタート価格は、先代GXが5万9275ドル(約825万円)、LXが9万2160ドル(1283万円)と、GXはLXの約64%という水準。これをLXの国内価格(1250万円)に当てはめると、ジャスト800万円となる。なので、GXのエントリーグレードは800万円程度、上級グレードで900万円台という設定になると考えられる。
もう一つ注目される新型プラドについては、当然このGXと同時に開発が進められているはず。ただ、GXとプラドは同じ田原工場で生産されるので、ラインのキャパシティを考えると、発売は早くて年内というところではないだろうか。
プラドのデザインは、GX同様オフテイストを強調したものになるはずだが、レクサスのスピンドルボディに代わり、いわゆるトヨタ顔になるだろう。なお、エンジンについては、現行モデルで人気のあるディーゼルが設定される可能性が高そうだ。
新型プラドの価格については、資源高などを考えると現状の367万6000円という価格は値上げが避けられないだろう。上級の「ランドクルーザー300」が510万円スタートであることを踏まえると、400万台前半あたりに設定される可能性がありそうだ。
以上、新型GXの国内導入と次期プラドについて掘り下げてみた。上級SUVの購入を検討している人にとっては、GXと次期プラドは要注目の存在。参考になれば幸いだ。
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