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スバルが好きだから言わせてもらう。JMS2025で見た「パフォーマンス-B」に漂う“過去の匂い”とその先に見える袋小路

スバルが好きだから言わせてもらう。JMS2025で見た「パフォーマンス-B」に漂う“過去の匂い”とその先に見える袋小路

パフォーマンス-B STI コンセプト

「現状の肯定」ではない、未来への新機軸を提案してほしい

もちろん「そこがボリューム的には極小なマーケットであったとしても、一種のイメージリーダーとしてあえて打ち出す」という考え方はあるだろう。そしてパフォーマンス-B STI コンセプトはそのような考え方で打ち出された参考出品車であるはずゆえ、アレが出品されたこと自体に文句はない。

問題は、そのほかだ。

アレ以外に今回のスバルは何かこう、今やごく少数となった「古典的な車好き」ではないタイプの車好きに刺さる何かを、打ち出せていただろうか?

ブースの受け取り方は人それぞれだろうが、筆者はそれを確認できなかった。そこにあったのは――あえて大げさに言うのであれば先祖返り的なスポーツカー観と、ウィルダネスだけだった。

「ウィルダネスがあったのだから、それでいいじゃないか。ああいうのは今売れてるし、土と泥が似合うスバルには合ってるし」と言う人もいるかもしれない。

それは確かにそのとおりで、ウィルダネスシリーズはなかなかカッコいいし、スバルのブランドイメージに合っていると、筆者も思う。

だがあの手の「軍艦色のボディに黒いパーツを合わせて……」的な手法は今やありふれており、さらに言ってしまえば食傷気味でもあるというのが、世間のモメンタムであるはず。

ウィルダネスが悪いとは思わないし、むしろ個人的には好感を抱いているが、あれは「現状の肯定」でしかない。スバルとスバル車を好む層を、未来へと連れていく新規軸ではないのだ。

もちろん筆者はただこうして文句を言うだけの人間であり、「ブランドと愛好家を未来へ連れて行くための具体的な新規軸」など、まったく思い浮かびもしないし作れもしない、能無しの役立たずである。

それゆえ、日常的には「ウィルダネス、けっこうカッコいいな。……買おうかな、どうしようかな?」などとぶつぶつ言っているだけなのだが、心の奥底では、スバルが「決して過去の延長線ではない新規軸」によって、車を所有し、運転することの“愉しさ”を真に提案してくれることを、実は心待ちにしているのである。

(終わり)

(写真:スバル、編集部)

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  • 2025/11/13 08:15

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    でもこういう一定程度需要のありそうな、トヨタで言うGRカローラのような、ゼロベースの高額スポーツカーではなくベースあってのエボリューションモデルを用意してくれるだけでも、今の時代ありがたいと思えますが。ぜひ市販まで漕ぎ着けてほしいと思います。
  • 2025/11/13 08:24

    違反報告

    昭和な感じと令和の感じが融合してて良いと思います。
    是非、手の届く価格で且つマニュアルで発売して欲しい物です。
  • 2025/11/13 08:33

    違反報告

    で、新しいの出すと「こんなのスバルじゃない、昔の○○みたいなの出せ」って文句言って買わないんでしょ?
    小規模メーカーなんだから利益出すためにやれることはやってるだろうし、やれる事にも限りがある。
    ライターの伊藤某氏は、私達みたいな一般ザコザコ消費者と違って自動車ライター様なんだから、直接メーカーに提言したらどう?
    門前払いされるだろうけど。

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