実質マイチェンでは? 「GRヤリス エアロパッケージ」は中身まで進化した“Ver.2.1仕様”だった【TAS25】
掲載 carview! 文:編集部/写真:トヨタ、編集部 17
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フロントフェンダーとボンネットには、エンジンルーム内の空気を逃すダクトが備わっており、空力の流れを整えつつ、エンジンルーム内の熱を逃す狙いがあるという。コンパクトなボディに高出力ターボエンジンを搭載するGRヤリスは元々熱がアキレス腱となっており、こちらはかなりの効果が期待できるそうだ。
フロントリップは、フロント周りのリフトバランスを補正するもので、ぱっと見表からではわからないが、フロントバンパー下部に取り付けられた3cmほどのゴムのフラップのようなもの。思わず「これだけで効果があるんですね」と聞いてしまったが、説明員によると「かなり効果がある。走行風がリップの壁に当たって狭いところを通っていくので風の流れが速くなりダウンフォースが得られる」とのことだ。
可変式リアウイングは、3段階の角度調整ができる仕様で、展示車は3段階の真ん中でダウンフォースと燃費(抵抗)のバランスを取った状態とのこと。取付ボルトの位置を変えることでダウンフォースを強めたり、抵抗を抑えたりと、コースやコンディションに応じてセッティングができるようになっている。
リアバンパーダクトは、バンパーのサイドに穴を開けてパラシュート効果を抑制するもので、ダクトから風を逃すことで空気抵抗を抑えている。フロアカバーは、フロア下の燃料タンクの両サイドにプラスチックのパネルを取り付け、床下の空気の流れを改善しているという。
エアロパッケージは現在のところプロトタイプだが、現在富士スピーウェイなどでテストの真っ最中。GRヤリスの開発を担当した大嶋和也選手の手で詰めの作業を行なっているそうだ。
ちなみに富士スピードウェイでは秒単位でタイムアップが見込めるほど効果が確認できているとのこと。パーツ単体ではなく、6つをセットにして組み込んだパッケージモデルとして販売したいそうだ。
(次ページに続く)
>>「GRヤリス エアロパッケージ」を写真で詳しくチェックする
◎あわせて読みたい:
>>ミッドシップ4WD×新開発2.0Lターボ。「GRヤリス M コンセプト」は何モノ? 市販化は? 開発主査を直撃した
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