次期エルグランドに搭載予定「第3世代e-POWER」プロトタイプ試乗 より静かに進化。ミニバンとの相性やいかに?
掲載 carview! 文:編集部/写真:日産自動車 48
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次に、これまでの各世代のe-POWERを振り返ってみましょう。
第1世代、すなわち初代e-POWERを搭載したのは先代「ノート」(E12型)や「セレナ」(C27型)でした。モーター走行時は電気自動車のようなフィーリングが得られるものの、エンジン稼働時に「ブオーン」というエンジン音と振動が発生し、やや興ざめする印象でした。
第2世代e-POWERは、現行型ノートの他に、「ノート オーラ」「キックス」「セレナ」などに搭載。エンジン稼働時の制御変更などにより、第1世代より静粛性と振動抑制が向上。電気自動車に近い走行フィーリングを楽しめるようになりました。
第3世代e-POWERは「VCターボエンジン」(可変圧縮エンジン)を発電用として搭載。すでに現行型「エクストレイル」や海外モデルの「キャシュカイ」にも採用されていますが、今回試乗する最新バージョンは、エンジンを発電専用に改良しています。
わかりやすく説明すると、VCターボエンジンはエンジン車でも使用されるエンジンのため、低回転から高回転まで効率よく駆動力を発揮するようセッティングされています。
そこで、第3世代e-POWER用のVCターボエンジンは「STARC燃焼」(熱効率を高める技術)や「大型ターボ」を採用し、「エンジンの最も効率の良い部分だけを使うエンジン」に改良することで、音や振動の低減と燃費の向上を実現。
さらに、モーターやインバーター、減速機に加えて、発電機、増速機の5つの部品をモジュール化した「5-in-1(ファイブインワン)」システムを採用することで、ハイブリッドシステムが小型・高剛性化され、静粛性と振動のさらなる抑制を実現しているそうです。
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