自動車評論家が2週間でテスラを注文した理由は「クルマの常識が破られた」
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:テスラモーターズジャパン
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:テスラモーターズジャパン
少しだけテスラを振り返っておこう。この北米の電気自動車メーカーを率いるのは民間で宇宙船開発・製造を含めた宇宙事業を展開するスペースX社も手掛けるイーロン・マスクだ。宇宙船が偉いわけではないが、今までの固定概念にとらわれず新しい技術や効率を追求して宇宙に進出する姿勢をクルマに向けると、テスラのような斬新なクルマが出来上がるのかもしれない。
ラインナップは4ドアセダンのモデルSと、SUVの「モデルX」。今年中には新たなプラットフォームを使ったミドルサイズ級の「モデル3」も加わる。グレード概念はなく内装はオプションで変わり、走行能力を左右するバッテリーとモーターの選択が「P100D」といった具合に車体後方に表記される。ちなみに「P100D」の“100”とはバッテリー容量が100kWh。“D”はデュアルモーターのDで、後ろだけではなく前にもモーターを積んだ高性能4輪駆動モデル。そのデュアルモーターをさらに高性能にしたパフォーマンスモデルになると頭に“P”が付く。
このように整理された合理的な商品展開も注目だが、見るべきはテスラワールドと呼びたくなる、走り出す前から始まる世界観だ。まず鍵を持って近づくだけで、ドアパネルに収納されていたドアノブがせり出し、ノブを引けばドアは開く。モデルXに至っては、鍵を持って近づくと前席ドアが自動で開くので、ドアを開ける動作から解放されているのだ。
運転手順のリストラはさらに続く。シートに座ってブレーキペダルを踏めばシステムスタンバイ。あとはコラム型シフトレバーをDレンジに送ってブレーキペダルを離せば走り出してしまう。エンジン始動(システム始動)の動作が省略されているのだ。
当たり前だった運転手順のムダを省いた、と考えるのは従来の固定観念から出発したときの話だ。そうではなく、必要な操作だけを搭載したら、今までとは違う結果に辿り着いただけなのだ。そして、このシンプルな作法が、実に使いやすい。長い年月をかけて培われた自動車運転作法の背景には安全があり、それを省くのは危険…なんて意見も聞こえるが、テスラに乗ると、それ自体が固定観念かもしれないと思えてくる。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
新型EV『マツダ6e』を2026年に英国発売へ、インテリアは日本の「間」イメージ
SNSで暴言を繰り返す「鉄道オタク」が、人間より「bot」に近い根本理由
【ヤマハ】今年は全国6会場で開催!「My Yamaha Motor cafe」2025年開催スケジュールを発表
特別な電気機関車? ダイヤ改正で引退した「銀釜」とは何者か 車体が銀なワケ
南海の特急が大変化!ついに「新形式車両」が登場へ 古い車両は見納めに!?
光岡「“新”ファイナルヒミコ」に大反響! 「ラスボス感スゴい!」「字面が強い」斬新すぎる車名が話題に!? 超絶ロングノーズな「2人乗りオープンカー」最終モデルとは?
【タイ】三菱の“新コンパクトSUVミニバン”「エクスパンダー クロス」発表! 全長4.6m級ボディ&最新ハイブリッド搭載! “黒仕様”「エクスパンダー クロスHEV PLAY」登場
【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定「上海モーターショー2025予習&復習セミナー~進化の止まらない2024振り返りと2025の見どころ~」
思い出の詰まったウエルカムプラザで活躍を誓う佐藤琢磨「今年も3回目の優勝を目指してインディ500に行く」
【増上寺がプロバンスカラーに染まる】約100名のオーナーも参加!新型ポルシェ・マカンのローンチイベント開催
【案外売れてんのよ】日産の大黒柱ノートオーラ成功の秘訣と次の一手
2024年のベントレーは史上4番目の高収益を記録! 営業利益は前年度マイナス37%なのに好調をアピールする根拠とは?
条件さえ合えば超お買い得! 高性能なのに激安。メーカーの個性があふれる中古国産EV3選
【最後まで読もう】コンパクトカーより軽自動車のほうがリーズナブルでお得!…いっぽうで、見落としがちな注意点も
【ブランド力も問題】世界初のエンジンも搭載する日産の優等生「エクストレイル」はなぜ売れないのか
【超高級ミニバン】レクサス「LM」購入者の本音。走りに意外な高評価も、価格やエンジンに不満の声
「マツダ6」はなぜ生産終了したのか? ヒットした初代アテンザから最終型までの販売台数から見えてくるその理由とは
車内温度は50℃になることも…春でも危険。子どもの熱中症事故に気をつけろ! どうしたら防げる?
ハイヒールで運転する車に小学生が巻き込まれ…運転時の“靴”で交通違反になる? 事故を回避するたった一つの対策とは
【国内ホンダ初】「アコード」がハンズオフ機能を搭載へ…ファンが「遅すぎる」と漏らす理由とは?
「アルファード」で完成した“日本的高級車”の原点のような存在。名車「マークII」はどんなクルマ?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!