新型シャラン、ガラパゴス・ミニバンに物申す!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
運転席の満足度は申し分ないシャランだが、後席の快適性はどうなのだろうか。ホイールベースの内側にある2列目の乗り心地は上々だ。揺れも少ないし、静粛性も前席と変わらない。中央のシートを含め、3つの独立したシートの座り心地もいい。5人乗車なら2+2+1ではなく2+3(2列目に3人掛け)がオススメだ。
というのも、リアアクスルの真上に位置する3列目はさすがに突き上げが厳しくなり、後輪周りから伝わってくるノイズも大きくなるからだ。また、シートの幅も厚みも、国産Lクラスミニバンと比較すると見劣りする。
とはいえ、座っているのが苦痛かといえばそんなことはない。後部に行けば行くほど着座位置が高くなるシアターレイアウトを採っているため見晴らしはいいし、175cm×3列乗車なら膝元スペースも問題なし。エアコンの吹き出し口もちゃんとあるから、2~3時間程度のドライブなら十分に対応してくれる。この3列目の広さとスライドドアが、ゴルフトゥーランとの最大の違いだ。
ラゲッジ容量は7人乗車時でも約300Lを確保。3列目を倒せば1164Lになり、さらに2列目も倒すと2297Lまで拡がる。このときの荷室長は2.1mで、助手席のシートバックを倒すと約3mの長尺モノが積み込める。3列目の収納方法もよく考えられていて、操作は片手でOK。しかも左右独立して折りたためるから、6人+大量の荷物といったシーンにもきちんと対応してくれる。
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