新型シャラン、ガラパゴス・ミニバンに物申す!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
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これまで美点ばかり書いてきたが、シャランにも弱点はある。そのひとつが2列目シートのレイアウトだ。前述したように、シャランの2列目は3脚の独立式シートを並べている。3人並んで座れるのはいいのだが、1人か2人で座るときは、キャプテンシートのほうがずっと快適だ。とくに男性が座った場合、それぞれのシート幅は十二分とはいえず、そこそこ快適ではあるものの「ゆったりと寛ぐ」という雰囲気にはならない。2列目にビジネスクラスのような快適性を求める人にとって、シャランは物足りなく感じるだろう。
ウォークスルーができないのも弱点だ。1列目にはセンター&フロアコンソールボックスがあるから前後だけでなくサイドスルーもできないし、セカンドからサードへのウォークスルーも不可。全幅が1910mmあるだけに、運転席&助手席のヒンジ式ドアではなくスライドドアから乗り降りしたいケースも出てくるだろうが、シャランはそれができない構造になっている。
ナビにはバックモニターが付くものの、アラウンドビューではないし、後席用液晶モニターの設定がない(※販売店オプションにはあるが、ヘッドレストに固定する簡易型)などAV関係の選択肢も限られる。そういう意味で国産Lクラスミニバンのような至れり尽くせり感はないし、デザイン面でも派手さや押し出し感はまったくない。
あらゆる点で質感の高いシャランだが、豪華さ、押し出し感、2列目の寛ぎ感、3列目の広さ、装備の豊富さでは、日本のユーザーの好みを忠実に再現したアルファードやエルグランドに及んでいない。しかし、テレビCMでタレントの土田さんが言っている「大事なのは安全性と走りでしょ?」という台詞に同意する人はシャランにシンパシーを感じるだろう。事実、走りの質感は驚異的だし、7席すべてに3点式シートベルトとヘッドレストがきっちり備わり、ESCも標準装備する。そう、CMの謳い文句通り、シャランは安全性と走りにおいて、国産Lクラスミニバンを確実に凌ぐ存在なのだ。
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