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新型シャラン、ガラパゴス・ミニバンに物申す!

1.4リッターで1.8トン超を走らせる

他のVW同様、座るとなぜか背筋がスッと気持ちよく伸びるシートは、ドライビングポジション調整のために前後スライドしただけで“剛性感”と“滑らかさ”を伝えてくる。ダッシュボード周りのデザインに奇をてらった要素はない。ごくごくオーソドクスなデザインだ。しかし、素材感、表面処理、組み付け精度のどれもが途方もなく高いレベルにあるため、退屈な印象はまったくない。木目調パネルを多用したアルファードやエルグランドのような華やかさこそないが、質感の高さは決して負けていない。

試乗したのは16インチタイヤを履く「TSI コンフォートライン」。1.4リッターTSIエンジンを始動すると、4気筒とは思えないアイドル振動の少なさに驚かされる。うっかりすると6気筒と間違えてしまうほどスムースなのだ。

セレクターをDレンジに入れアクセルを踏み込むと、湿式DSGの多板クラッチがスムースにつながり、1.8トン超のボディを力強くスタートさせる。ターボとスーパーチャージャーで過給しているとはいえ、1.4リッターでシャランのボディがどれだけ走るか、試乗前は正直心配していたが、心配は無用。低速から太いトルクを発生しながらトップエンドまで気持ちよく回るTSIエンジンは、右足の踏み込み具合にきっちりリンクした加速を演じてくれた。

さすがに3.5リッター級のV6を積む国産Lクラスミニバンと比べれば全開時のダッシュ力は劣るものの、2.5リッター直4モデルとの比較であれば“勝るとも劣らない”という表現を使えるだけの動力性能を備えている。

静粛性は“驚異的”である。タイヤノイズ、風音、エンジン音、外部騒音のどれもが、ちょっと信じられないぐらいの低さに抑えられている。静粛性で定評のあるアルファードやエルグランドのV6モデルよりも静かなのだから、これはもう高級セダンの領域に達していると言っていいだろう。

乗り心地はしっかり感としなやかさが絶妙にバランスしている。しなやかなのにフワフワ感がなく、しっかりしているのにゴツゴツ感がない。なかでも高速道路での揺れの少ないフラットな乗り心地は特筆ものだ。今回ハードなコーナリングを試す機会はなかったが、正確なステアリング特性とロールを適度に抑えたサスペンションの組み合わせは、曲率のきついインターチェンジのカーブでも、きわめて安心感の高い振る舞いをしてくれた。

10・15モード燃費は14km/L。3人乗車で高速道路を90km/h前後で流したときの車載燃費計は15km/L前半を示していた。

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