BMW i が加速、デンキにも駆け抜ける歓びを
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
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デンキに向けた軌道修正をヤルとなったら徹底的な取り組みをするのが、BMWの流儀でもある。単にEVを投入するだけなら、E1の実績もあるだけに難しいことではなかっただろう。だが、そうはせずに2007年にサステイナブル(持続可能)で先進的なモビリティ・コンセプトを策定する「PROJECT(プロジェクト)i」を立ち上げた。
そもそも、このサステイナブルという考え方が日本人には馴染みにくい。だが、欧州では個人の移動(モビリティ)の自由という概念を重視している。それを保証するクルマ(自家用車)の価値を、将来に向けてどのようにして継続させるかという関心がきわめて高い。BMWは、CO2の排出削減など環境性能を向上させたEVを開発するだけではなく、社会や生活にそれがどう組み込まれるべきかを含めPROJECT iで検討を重ねてきたわけだ。
その過程では、MINIをベースにしたEVである「MINI E」を600台生産し、世界各国で現在も継続中の実証実験を展開。たとえば、EVが公共交通機関とどう連携あるいは統合されるべきかの検証などがそうだ。MINI Eの実証実験の舞台に東京が入っているのは、世界で最も公共交通機関が発展しているからである。
さらに、PROJECT iによる取り組みの延長として2011年にBMWは新しいサブブランド(Mと同じ位置づけ)として「BMW i」を立ち上げた。そして、現在開催中のフランクフルトショーと同じ会場で、BMW iの概要を紹介するプレビューを実施したのだ。
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