まさかの「6速MTしかありません!」 マニュアルのこだわりが詰まったシビック RSに試乗した
掲載 carview! 文:伊藤 梓/写真:編集部 15
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肝心の走りはどうかというと、走り出してすぐ感じたのは「滑らか」という感覚だった。
パワートレーンには手が加えられていないので、「パワー感」からスポーティさを感じるにはドライブモードの「スポーツ」を選ぶということになるが、「ノーマル」でも、パワー感はそこまで迫力のあるものではないものの、ハンドル、ペダル、シフト操作、そこから生まれるクルマの動きの全てに一体感があって、クルマをスムーズに気持ちよく走らせることができる。
足回りは、サスペンションスプリングや、スタビライザーの剛性が高められたRS専用のものとなり、ロール剛性が11%向上したことで、タイトなコーナーでもクルマが急激に傾くことがなく、目線もぶれにくいので、自信を持ってコーナーをクリアすることができた。
また、ブレーキローターが15インチから16インチに変更されたことで、ブレーキを踏み始めた時のタッチが良く、ブレーキを自分の思い通りに効かせることができる感覚もとても良かった。
今回のように路面の凹凸が大きいミニサーキットでも、常にサスペンションが路面をしっかり捉えている感覚が伝わってくるので、その安心感からいつの間にかぐんぐんスピードが上がっていた。
ここでさらに「スポーツ」に切り替えると、アップダウンの多い場所でも、パワーを自在に出し切れるので、もっとドライビングが楽しくなる。路面が荒れている場所や目地段差などもあったが、そういったところを走っても終始乗り心地が良いところも好印象だった。
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