ガソリン激高時代の救世主! 新型ライズ/ロッキーの魅力はハイブリッドだけではなかった
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:編集部 123
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:編集部 123
次に1.2L自然吸気エンジンのロッキーに乗り換えてほぼ同じコースを走行した。スターティングプライスを低く抑えるためのはっきりとした廉価版だろうと、走りの性能を期待していなかったのだが、最初の数百メートルで、お、結構走るじゃん! と驚かされた。最高出力87ps/6000rpm、最大トルク113Nm/4500rpmとカタログ上のスペックはターボエンジンの軽自動車に毛が生えた程度だが、持てる実力のほぼすべてを街中で多用する低回転域に集中させた結果、発進から60km/hあたりまでの加速は元気いっぱいだ。
ダイハツのエンジニアがトヨタの技術を活用し、エンジンの吸気バルブに空気を導くポートをできるだけストレート形状とすることで、シリンダー内で理想的な混合気のタンブル(渦)を作り出し、燃焼スピードを高める工夫をしたことで、熱効率を高めたという。またエンジンの冷却水路を2系統設け、冷間時にはあえて水をエンジン全体に行き渡らないようにして素早く暖機するシステムも採用した。
もちろん絶対的なパワーは限られており、高回転域になればなるほど音のわりに勢いがなくなる。高速道路ではおとなしく走行車線にとどまることになるだろうが、一般道では痛痒がない。音と振動はそれなりに伝わってくるが、納得できるレベル。タントやタフトなど同じ車台を使った軽自動車と同程度、あるいは少し静かかもしれない。試乗後、車載燃費計は19.5km/Lと表示された。カタログ燃費は20.7km/L。達成率はほぼ満額回答といえる。ガソリン激高時代の救世主だ!
e-SMART HYBRIDのライズは216万3000円~、ロッキーは211万6000円~。ノートよりも安い価格の電動車として売り出すことで、ノート包囲網を形成するのかと思いきや、e-POWERのノートは202万9500円~だった。一見ノートの安さが魅力的に思えるが、この価格では互いに全車速ACCが備わらない。ノートはその機能が含まれるプロパイロットを付けると、セットオプションで他の機能も付けることになり、一気に価格が上がる。つまりどっちが買い得かは、検討者が必要とする装備による。
参考にしてほしいのは、より車体がしっかりしていて音と振動をよく抑え込んでいるのはノートだということ。ただし今回のライズ/ロッキーで、価格に対して満足感が高いと感じたのはe-SMART HYBRIDモデルではなく廉価な1.2L自然吸気エンジンモデルのほうだ。そのベーシックな存在がe-POWER専用のノートには存在しない。最後まで読んでいただいた結果、余計に迷わせることになって面目ない。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
【あなたはどっち?】クルマの購入は計画的に! 買うなら「ローン」か「一括」か問題を考える
クルマ好き男性にそっと教えてあげたい。同乗女性からの“格付け”をガタ落ちさせる「ヤバい仕草」4選
【すでに販売枠終了の噂】新型「GRカローラ」日本初公開。台数制限ナシでもまた買えないのか…?
【アルヴェルオーナー必見】「レグノ」の新作「タイプRV」は、後席の快適性爆上がり+運転も楽しめるタイヤだった
【高性能なだけではダメ?】新型GRカローラが先輩GRヤリスを超える“伝説の名車”に育つ鍵はナラティブ(物語)にあり
【今さら聞けない】車好きが得意げに語る「FF・FR」って何ソレ? 雪道で四駆が強い理由も解説
GRスープラ“最終仕様”日本初公開に「カッコいい」「生産終了が惜しい」の声…300台限定で今春投入
【本当はどうなの?】再々販「ランクル70」オーナー評価…燃費、盗難など「不便」は当り前。MT待望論も
【BEV戦略は撤回】ボルボの頂点「XC90」が末期でも大幅改良の背景。BEVより注目度も高そう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!