【受注停止中だが…】「シビックタイプR」はRSより60万高くてもやっぱりお買い得。果報は寝て待て
掲載 carview! 文:koensha 51
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6代目となる現行型(FL5型)が登場したのは2022年9月。これまで追求してきたスポーツモデルの本質的価値である「速さ」だけでなく、官能に響く「ドライビングプレジャー」との両立を図った、究極のピュアスポーツ性能を目指している。
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パワートレーンは、従来型の2.0L直列4気筒VTECターボをベースに、ターボチャージャーの刷新などを施し、最高出力330ps、最大トルク420Nmへと向上。
FF車で330psと聞くと、かなり“じゃじゃ馬”で扱いにくい印象を持つかもしれないが、このパワーに対応するべく、ボディとシャシーも入念に強化されている。
足まわりでは支持剛性を高めるとともに、4輪独立電子制御のアダプティブダンパー・システムには、ロール・ピッチ制御に加えてバネ下加速度のデータを加味した制御が導入された。これにより、荒れた路面でも優れた操作性と、クルマとの一体感、そしてダイレクト感あるハンドリングが実現している。
実際、そのフィーリングは非常に心地よく、「コンフォートモード」では路面の凹凸をしなやかに吸収し、快適な乗り心地を提供してくれる。
一方、「+R(プラスアール)モード」では、エンジン出力特性を俊敏にし、ステアリングアシスト量を抑え、減衰力を高めるなど、サーキット走行に特化したセッティングに。さらに、エンジンサウンドもパワフルに演出される。
以前のモデルでは(とくにFD2型)サーキットでの性能を優先するあまり、足まわりがかなりハードに感じられることもあったが、最新モデルでは一般道ではマイルドに、サーキットではホットにと、シーンに応じた走りを楽しめるスポーツカーへと進化した。
ちなみに、シビック タイプRは歴代すべてのモデルがマニュアルトランスミッション(MT)のみの設定となっている。
これは、「走りを楽しむ=自ら操る」という価値観を重視するユーザーにとってはむしろ歓迎すべき仕様だが、ライバルのルノー「メガーヌ R.S.」やフォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」などがデュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用していることを考えると、この点はシビックの課題ともいえるだろう。
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