“安さが売り”も失速する「WR-V」。低迷の理由はユーザーが“車両価格”を重視していないから?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 361
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 361
ある業界関係者は、WR-Vが失速している理由について「ユーザーニーズを見誤ったのかもしれない」と指摘します。
「近年のホンダは上質路線を志向していることから、同クラスのライバルと比べてやや割高な価格設定となっています。
たとえば、ヴェゼルは264万8800円から377万6300円であるのに対し、トヨタ『ヤリスクロス』は204万6000円から323万4000円となっています。
その結果、ホンダのラインナップにおいて200万円台前半のモデルが貧弱となってしまったことから、WR-Vはその穴を埋める存在として期待されていました。また、ヴェゼルとの競合を避けるためにも、WR-Vは200万円台前半でなければならなかったという側面もあると思います。
ただ、200万円台前半という価格帯を目指すためには、一部の機能や装備を制限しなければならず、その結果として、4WD仕様やハイブリッド車の設定が見送られたと考えられます。
それでも、ヴェゼルより割安ならば、一定のニーズがあるとホンダは考えたのだと思いますが、ホンダを求めるユーザーの多くは、多少高くても機能装備が充実したモデルを求めていたようです。
つまり、ホンダが想像する以上に、ホンダユーザーは“安いもの”を求めていなかったということです」
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