新型プジョー 508はドイツ勢とは異なる価値観を楽しめる選択。ガソリン車が好印象
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:菊池 貴之
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ここに簡単に答えは出せないが、感触としてはパイロットスポーツ4Sのトレッド面剛性がGTラインの足回りに対して高過ぎるのだと思う。スポーティクルーザーとして磨き上げるならサスペンション剛性をさらに高める必要があると思うし、ゆったり走るなら同じミシュランでもプライマシーシリーズのようなコンフォートタイヤの方が合うのではないだろうか。もしかしたら車重が重たいにも関わらず、ガソリンエンジンと、足回りが同じなのかもしれない。
そういう意味ではACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を入れて電動パワステに座りを持たせる方が運転は落ち着く。一定に速度を保てるから、前述した面でも速度超過の心配がないから安心だ。ただACC自体の加減速制御には、やや荒さが目立つ。短い試乗だったので精査しきれないが、これは単眼カメラの認識範囲の狭さと、ディーゼルユニットの瞬発力が噛み合わなかったときに起こるように感じた。
プジョー初となる「レーンポジショニングアシスト」は白線認識型で、左右のどちらかをドライバーが選択すると、これに沿う様にハンドルを修正し直進性を高めてくれる。車線逸脱に対する操舵の強さはちょっとしたロボットじみていて、かなり頑固。この辺にも洗練は必要だと思うが、なぜだかその雑さも含め、フランス車らしくて微笑ましかった。ADAS(先進安全技術)はまだドライバーに全責任が任されるレベル2の範囲にある。この間にシステムやソフトウェアが充実してくれればよいのではないだろうか。
総じて新型プジョー508は、見た目通りの若々しいサルーンへと大きく生まれ変わった。個人的にはガソリン車の乗り味に感服したが、ディーゼルユニットの良さは捨てがたく答えがでない。間違いなく言えるのは輸入車の一大勢力であるドイツ勢にはないスッキリとした乗り味が心地良いことで、これぞ違う価値観を楽しむ選択だと思える。価格は国産セダンよりは若干高めだが、その分スタイリッシュで内容も濃い。セダンの復権を叫ぶというよりは、セダンを楽しみ尽くそうとしている姿勢に、新世代プジョーの勢いを感じた試乗だった。
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